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Ferrari 499P Modificata
3日間の走行機会をフル活用
世界耐久選手権(WEC)に参戦するプロタイプレーシングカー「499P」の派生バージョンとして開発された「499P モディフィカータ」が、ムジェロ・インターナショナル・サーキットにおいて、スポーツ・プロトタイプ・クリエンティ・プログラムに登場。鮮やかなサーキットデビューを飾った。
ムジェロでは従来から導入されていた「F1 クリエンティ」と「XX プログラム」との併催となり、499P モディフィカータのために数多くの走行セッションが用意された。シルバーにペイントされたカスタマー2号車は、3日間にわたって精力的に走行を繰り返している。
エンデュランス・クリエンティとコルセ・クリエンティの代表を務めるアントネッロ・コレッタは、499P モディフィカータのサーキットデビューを受けて次のようにコメントした。
「フェラーリの公式イベントにおいて、499P モディフィカータをお披露目することができました。世界耐久選手権のトップクラスに参戦しているマシンを直接ドライブできるチャンスを、このようにクライアントへと提供できるのですから、本当に特別な機会だと言えるでしょう」
プロドライバーがクライアントをサポート
499P モディフィカータは、シングルシーターの「F1 クリエンティ」と同一時間帯にサーキットを走行。「XX プログラム」のマシンと交互に、予定されたセッションで何周もラップを重ねている。
全長5.245kmのムジェロ・サーキットでマイレージを重ねたことで、499P モディフィカータのシャシーセッティングとエアロダイナミクスの調整が大きく進むことになった。また、FIAが定めたハイパーカー規定のテクニカルレギュレーションに縛られることなく開発された499P モディフィカータは、起伏に富んだムジェロで、全輪駆動によるメリットをいかんなく発揮している。
今回、開発ドライバーのオリビエ・ベレッタに加え、オフィシャルドライバーのイェ・イーフェイもクライアントにアドバイスを実施。イェは、3月初めにカタールで開催されたWEC開幕戦においてロバート・シュワルツマン、ロバート・クビサとともに、AFコルセの499P 83号車をドライブしている。