WRCワークスドライバー監修「GRヤリス」各100台限定の抽選受付開始

「GRヤリス」に数多くの専用装備を採用した「セバスチャン・オジエ」「カッレ・ロバンペラ」仕様登場

今年のWRC開幕戦ラリーモンテカルロにおいて、公開された「GRヤリス RZ High performance」のオジエ エディションと、ロバンペラ エディションの抽選申し込み受付がスタートした。
今年のWRC開幕戦ラリーモンテカルロにおいて、公開された「GRヤリス RZ High performance」のオジエ エディションと、ロバンペラ エディションの抽選申し込み受付がスタートした。写真はロバンペラ(左)とオジエ(右)が参加した、モンテカルロでの発表会の様子。
トヨタ ガズー レーシング(TGR)は、進化したGRヤリスをベースとし、TGRワールドラリーチーム(TGR-WRT)のドライバーが監修した特別仕様車「GRヤリス RZ High performance セバスチャン・オジエ エディション(オジエ エディション)」と、「GRヤリス RZ High performance カッレ・ロバンペラ エディション(ロバンペラ エディション)」の抽選受付を全国のGRガレージ店頭において、それぞれ100台限定で開始した。

GR Yaris RZ High performance Sebastien Ogier Edition
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GR Yaris RZ High performance Kalle Rovanpera Edition

実戦経験を踏まえてアップデート

「GRヤリス RZ High performance カッレ・ロバンペラ エディション」の専用装備。
WRCやスーパー耐久、全日本ラリー選手権など、様々なモータースポーツからのフィードバックや、購入ドライバーからの要望を踏まえ、新型GRヤリスは大幅な進化を果たした。写真は「GRヤリス RZ High performance カッレ・ロバンペラ エディション」のコクピット。

TGRは、2020年の初代GRヤリス発売以降も、様々なモータースポーツへの参戦を継続。極限の環境において「壊しては直す」を繰り返し、プロドライバーや評価ドライバー、マスタードライバーのモリゾウこと豊田章男会長などからのフィードバックを反映する「ドライバーファーストのクルマづくり」を実施してきた。

今回のGRヤリスの大幅改良は、車両を限界まで追い込んでくれたドライバーへ「壊してくれてありがとう」を合言葉に、失敗しながらのチャレンジを繰り返した。パワーユニットだけでなく、ボディや内外装などにも様々な意見を反映し、車両性能を総合的に向上させている。

最も大きな改良点となるのが、幅広いドライバーがスポーツ走行を楽しめ、レースでMTと同等に戦えるATを目指して開発された、8速ATの「GAZOO Racing Direct Automatic Transmission(GR-DAT)」の追加設定。これにより、多くのドライバーがステアリング操作に集中して、スポーツドライブを楽しめるようになった。

コクピットを「高い運動性能を実現するための重要な要素」として捉え、プロドライバーとともに「ドライバーファーストなコクピット」を追求。ドライビングポジションを見直しただけでなく、スーパー耐久シリーズ参戦車や全日本ラリー参戦車両をモチーフに、操作パネルディスプレイをドライバー側へ15度傾けて設置した。さらに、ハーネスで体をシートに固定した状態でも使いやすいスイッチ配置とするなど、視認性と操作性を大幅に向上している。

CFRP製ラリーリヤウイングを装着

「GRヤリス RZ High performance セバスチャン・オジエ エディション」のエクステリア。
オジエ エディションは、軽快なスポーツ走行をもたらすCFRP製ラリーリヤウイングを装着。ボディカラーはマットステルスグレーをチョイスした。

今回、大幅な進化を果たした新型GRヤリスに設定された「RZ High performance セバスチャン・オジエ エディション」と、「GRヤリス RZ High performance カッレ・ロバンペラ エディション」は、「ラリーの現場でクルマを鍛え、成長させてくれるドライバー、その機会を与えてくれたすべてのチーム、主催者を含む関係者、そして、ファンへ敬意と感謝を伝えたい」という豊田章男会長の想いのもとで開発された。

2024年世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリーモンテカルロにおいて、ロバンペラ エディションと共に世界初披露された。オジエ エディションは、軽快なスポーツ走行をもたらすCFRP製ラリーリヤウイングを装着。新色の「マットステルスグレー」をボディカラーにチョイスし、ブレーキキャリパーはブルーにペイント。ステアリングには出身地のフランスをイメージしたトリコロールのステッチが入れられた。

ロバンペラの友人がデザインした三色塗装

「GRヤリス RZ High performance カッレ・ロバンペラ エディション」のエクステリア。
ロバンペラ エディションは、自身のカーナンバー「69」とレッドをベースに、彼の友人がデザインした専用リバリーがペイントで表現された。

ロバンペラ エディションは、等速リヤデファレンシャルを装着。エクステリアは専用の「三色塗装」を採用し、ロバンペラの友人のデザイナーによる、好きなレッドとカーナンバー「69」をモチーフにしたデザインが導入された。今回、カッティングシートなどは使用せず、ペイントのみで三色の塗り分けにチャレンジしている。また、室内には母国フィンランドを感じさせるカラーステッチが入れられた。

各ドライバーの好みに合わせた走りを実現すべく、モデル専用の四駆制御モードを開発。標準車両の「GRAVEL」「TRACK」と置き換える形で、それぞ専用制御として、オジエ エディションには「SEB.モード」と「MORIZOモード」、ロバンペラ エディションにはドーナツターンを簡単にできる「DONUTモード」と「KALLEモード」が設定された。

また、2024年3月28~31日にかけて、東京ミッドタウンの「キャノピー・スクエア」において進化型GRヤリス、オジエ エディション、ロバンペラ エディション、WRCに投入されているGR ヤリス ラリー1の展示も予定されている。

車両本体価格(税込)

GRヤリス RZ High performance セバスチャン・オジエ エディション:845万円
GRヤリス RZ High performance カッレ・ロバンペラ エディション:845万円

【問い合わせ】
トヨタ自動車お客様相談センター
TEL 0800-700-7700

【関連リンク】
・TOYOTA GAZOO Racing公式サイト

500台のみという、ただでさえレアなGRMNヤリスだが、中でも50台限定の「マットスティールグレー」3台が千葉までツーリングするというので広報車の赤いGRヤリスで追っかけた。

GRMNヤリスとGRヤリスを比較試乗「911だったらGT2 RSとターボSくらい違う!」

クルマ好きならちょっと気になる「トヨタ GRヤリス」だが、それをベースに仕上げられた「GRMNヤリス」はもっと気になるだろう。メーカー製チューンドカーとはいかなる世界か? わずか50台限定の「マットスティールグレー」を試乗して体感した。

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著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…