ダカール優勝記念「アウディ Q8 e-tron エディション ダカール」を発売

ダカールラリー優勝を想起させる「アウディ Q8 e-tron エディション ダカール」がデビュー「ルーフにタイヤ」【動画】

「アウディ Q8 e-tron エディション ダカール」の走行シーン。
カルロス・サインツによるダカール・ラリー勝利を受けて、アウディは「Q8 e-tron エディション ダカール」の販売をスタートした。
アウディは、2024年のダカール・ラリー優勝を記念したスペシャルエディション「Q8 e-tron エディション ダカール」を発表した。最低地上高を31mm引き上げ、RS Q e-tronをイメージした専用エクステリアを採用。ゼネラル・タイヤ製「グラバー AT3」オフロードタイヤを装着することも可能だ。ドイツでの価格は11万9900ユーロから、すでに予約が開始されている。

Audi Q8 e-tron edition Dakar

ベースよりも高いオフロード性能を実現

「アウディ Q8 e-tron エディション ダカール」のエクステリア。
Q8 e-tron エディション ダカールは、ベースとなった「Q8 55 e-tron クワトロ」から車高が31mm引き上げられたことで、オフロードにおける走破性能が大幅に向上した。

Q8 e-tron エディション ダカールは、ハイパフォーマンス仕様「Q8 55 e-tron クワトロ」をベースとしており、バッテリー容量は106kWh、前後アクスルに2基の強力な電気モーターを搭載。ブーストモード使用時は最高出力300kW(407PS)、最大トルク664Nmを発揮する。

標準サイヤ装着時の0-100km/h加速は5.8秒、オプションのオフロード用ゼネラル製「グラバー AT3を装着時の0-100km/h加速は5.9秒。最高速度は電子リミッターで200km/hに制限され、最大航続距離は483km(WLTPサイクル)が確保された。

ベースモデルから最低地上高が31mm引き上げられ、グラベル路や雪道など、路面μが低いコンディションに合わせたセッティングを導入。基本設定での最低地上高は206mm、高速走行時には85km/hで15mm、100km/hで17mm、120km/hで13mmと自動的にローダウン化。これにより、高速走行時の走行安定性が確保され、エアロダイナミクスと航続距離が向上した。

99台限定のスペシャルデカール仕様

2024年のダカール・ラリーで勝利を収めたカルロス・サインツと、「アウディ Q8 e-tron エディション ダカール」。
2024年のダカール・ラリーで勝利を収めたカルロス・サインツ(左)と、「アウディ Q8 e-tron エディション ダカール」。今回、ダカール・ラリーで勝利した「RS Q e-tron」をイメージした専用デカールパッケージが、99台限定で用意された

ボディカラーは、「サイアムベージュメタリック(Siam Beige metallic)」「ミトスブラックメタリック(Mythos Black metallic)」「マグネティックグレー(Magnetic Gray)」の3色を設定。シングルフレームはボディ同色となり、プロジェクションライトともに一体感が演出された。ボトムラインはミトスブラックメタリックで仕上げられている。

サイドセクションは、フロントとリヤにワイドなホイールアーチトリムをチョイス。ドライバーズシート側のドアを開けると、LEDライトで「edition Dakar」の文字が路面に浮かび上がる。専用キーカバーは「edition Dakar」のロゴ入りとなり、オプションの盗難防止アラーム付きコンビニエンスキーは、ワイヤレスでドアとラゲッジコンパートメントを開閉することができる。

今回、ダカール・ラリーで勝利した「RS Q e-tron」からインスパイアされた専用デカールパッケージが99台限定で用意された。ボディカラーのミトスブラックメタリックに組み合わせることが可能で、透過ラッピングにより、すべてのエクテリアコンポーネントをカバー。この仕様はDピラーにシリアルナンバーがつや消しのレタリングで入れられる。

ブラックでまとめられたスポーティなインテリア

「アウディ Q8 e-tron エディション ダカール」のインテリア。
レーシーなブラックで纏められたインテリアは、シックなアルニウムのインレイが組み合わせられた。また、レッドステッチの「アウディ・スポーツ・ステッチパッケージ」を追加することも可能だ。

「S line」インテリアがチョイスされ、「Dinamica」マイクロファイバーと人工皮革製スポーツシートが奢られた。テールゲート/リヤドア/サイドウインドウにスモークサンバイザーを標準装備。マルチファンクション・スポーツレザーステアリングホイール、エレガントなブラックルーフライニング、ステンレススチール製ペダル、コンフォートセンターアームレストも導入されている。

ブラッシュドマットアルミニウム・インレイ、ドアシルにはアルミニウム製インサートを採用。インパネの上下エレメントは、ブラックカラーの人工皮革仕上げ。オプションとして「アウディ・スポーツ・ステッチパッケージ」の装着も可能。こちらのパッケージを選ぶと、スポーツシート、ステアリングホイール、ニーパッド、ドアアームレスト、シートベルトにレッドのコントラストステッチが入れられる。

ヘッドアップディスプレイが標準装備され、「MMIオペレーティングシステム」には、エディション ダカール専用の背景画像を導入。標準装備される電動開閉式パノラミックガラスルーフは、室内に自然光による明るさをもたらしてくれる。最大40kgまで積載可能なルーフキャリアが装着され、ルーフラック・パッケージにはアクセサリー固定用バッグとストラップも含まれる。

アウディ Q8 e-tron エディション ダカールを動画でチェック!

1月19日、サウジアラビア西部のヤンブーでトップフィニッシュを果たした、アウディのカルロス・サインツSr.とコ・ドライバーのルーカス・クルス。

カルロス・サインツSr.がフル電動「アウディRS Q e-tron E2」を駆ってダカール・ラリー4度目の制覇【動画】

世界ラリーレイド選手権(W2RC)開幕戦「ダカール・ラリー2024」が、2024年1月5〜19日にサウジアラビアを舞台に開催され、アウディRS Q e-tron E2をドライブしたカルロス・サインツSr./ルーカス・クルスが、4輪部門総合優勝を飾った。サインツSr.は自身4度目、2020年以来4年ぶりとなるダカール勝利。また、アウディにとっては、悲願のダカールラリー初制覇となった。

アウディらしいエクステリアが採用された、電動MTB「アウディ エレクトリック マウンテンバイク」。

ダカール車両をイメージした電動アシストMTB「アウディ エレクトリック マウンテンバイク」登場

アウディは、イタリアのバイクメーカー「ファンティック(Fantic)」と共同開発した、電動アシストMTB「アウディ エレクトリック マウンテンバイク」を発表した。アウディとしては初となる、4輪以外の電動モビリティとなり、純正アクセサリーとして販売される。現時点で日本への導入は未定となっている。

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著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…