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PEUGEOT 508
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MERCEDES BENZ C-CLASS
508はCクラスとEクラスの中間サイズ?
実際、ボディサイズはわずかながら「プジョー 508」のほうが大きい。プジョー 407と607を統合して生まれたフラッグシップサルーンが508であり、ちょうどCクラスとEクラスの中間的なサイズに落ち着いたとも言える。ただ、「メルセデス・ベンツ C200」に比べて100kg以上重い508の車重は、バッテリー重量がかさむプラグインハイブリッド車である以上は仕方がないところだ。
Cクラスにもプラグインハイブリッドモデルがラインナップされるが、508の約2倍のバッテリー容量を備える「C350e」の車重は2080kgにも達する。508は過不足ないバッテリー容量としつつ、増加する重量を乗り心地や安定性の向上にも役立てているのが強みだ。
プジョー 508 GT ハイブリッド
ボディサイズ=全長4770mm×全幅1860mm×全高1420mm
ホイールベース=2800mm
車両重量=1790kg
タイヤサイズ=235/45ZR18
メルセデス・ベンツ C200 アバンギャルド
ボディサイズ=全長4755mm×全幅1820mm×全高1435mm
ホイールベース=2865mm
車両重量=1660kg
タイヤサイズ=225/50R17
プラグインハイブリッドの508と48VマイルドハイブリッドのCクラス
508は、2024年2月29日のマイナーチェンジでプラグインハイブリッド車のみの設定となった。1.6リッター直4ガソリンエンジンに最高出力110PSのモーターが組み合わされ、駆動方式はFWDのみとなる。
一方、Cクラスは1.5リッター直3ガソリンターボエンジンに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせたRWDだ。4WDの「4マティック」も用意される点はCクラスの強みと言えるが、モーターだけで約66km走行できる508はプラグインハイブリッド車としての優位性は大きいと言えそうだ。
プジョー 508 GT ハイブリッド
エンジン形式=直列4気筒ガソリンターボエンジン+モーター
排気量=1598cc
最高出力=180PS/6000rpm
最大トルク=300Nm/3000rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=FWD
メルセデス・ベンツ C200 アバンギャルド
エンジン形式=直列4気筒ガソリンターボエンジン+モーター
排気量=1494cc
最高出力=204PS/5800-6100rpm
最大トルク=300Nm/1800-4000rpm
トランスミッション=9速AT
駆動方式=RWD
価格差は補助金で相殺可能
508の車両本体価格はCクラスを50万円ほど上回る。ただ、プラグインハイブリッド車の508の購入には国から45万円の補助金が支給されるため、Cクラスとの価格差はほとんどない。Cクラスのプラグインハイブリッド車となる「C350e」は、補助金を差し引いても200万円以上高額となるため比較対象とするのは難しい。やはり、508と直接競合するのは「C200」となりそうだ。
FWDの駆動方式と、やや個性的な内外装が気に入るなら、508はCクラスの比較対象として十分な魅力がある。