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Mercedes‑Benz EQS
バッテリー容量拡大で航続距離がアップ
ラインナップの電動化を進めるメルセデス・ベンツは、「EQS」「EQE」「EQS SUV」「EQE SUV」と矢継ぎ早に高性能BEVをマーケットに投入。市場やカスタマーからのフィードバックに対しても迅速に対応し、数多くの製品改良を行ってきた。今回、フラッグシップサルーンとして高い人気を集めてきたEQSに、大規模なアップデートを実施した。
搭載されるバッテリー容量が108.4kWhから118kWhに増えたことで、「EQS 450 4MATIC」の最大航続距離は実に11%以上もアップし、717kmから799kmに延伸。ラインナップ全体の航続距離は683~822km、最も航続距離の長い「EQS 450+」は800kmの大台を超えている。
また、「4MATIC」モデルの牽引能力が750kgから1700kgにアップ。SUVと変わらない牽引能力が確保され、ホーストレーラーを牽引できるようになった。また、日常域での回生レベルが向上したことで、ブレーキディスクの交換頻度がICEモデルよりも大幅に減少している。
新デザインを採用したブラックパネル
メルセデス・ベンツのフル電動ライン「EQ」シリーズ共通の特徴が、ヘッドライトとシームレスにつながったブラックのラジエーターグリル(ブラックパネル)。今回、メルセデス・ベンツのデザイナーは、EQSのブラックパネルのフォルムをブラッシュアップした。
EQS改良新型はクロームメッキを施した新デザインのラジエーターカバーを標準装備。フラッシュマウントされたクロームメッキ製スラットが、深みのあるブラックパネルにエレガントなコントラストを生み出している。また、フロントボンネットにはスタンド型のスリーポインテッドスターが初めて配置され、フラッグシップらしい威厳を手にすることになった。
快適性が大幅に向上したリヤシート
ディテールのブラッシュアップはインテリアでも徹底され、Bピラーのベンチレーションノズルには亜鉛メッキクロームのフレームを採用。リヤの追加クッションは、ナッパレザーにアクセントとなる専用パイピングが施されている。
オプションのエグゼクティブシート付き「リヤコンフォートパッケージプラス」は、リヤコンパートメントに傾斜を持たせた専用フットレストを追加。フロントシートのレール間に設置されたこのフットレストは、足を斜めに置けるため、リヤシートに座るパッセンジャーの快適性が大幅に向している。
リヤコンフォートパッケージプラス装着車は、助手席を前方に倒したり、リヤの背もたれを38度まで調整することも可能。フロントシートの背もたれには、照明付きトリムピースが組み込まれた。さらに「シートヒーティングプラス」「リヤネック&ショルダーヒーティング」などの快適装備も標準搭載される。