【WEC】イモラ6時間で2台の2024年型「プジョー 9X8」がデビュー

プジョーが大型リヤウイングを採用した2024年型ハイパーカー「9X8」で狙うイモラ6時間優勝【動画】

イモラ6時間でデビューする、2024年型「プジョー 9X8」。
現行レギュレーションに合わせた大型リヤウイングを装着し、大胆な新リバリーを導入した2024年型「プジョー 9X8」が、WEC第2戦イモラ6時間でデビューを飾る。
2024年シーズンの世界耐久選手権第2戦「イモラ6時間レース」に、プジョーは2024年型「9X8」を投入する。ワークスチームのプジョー・トタルエナジーズは、大型リヤウイングと大胆な新カラーリングを採用したプジョー 9X8を2台、エントリーしている。

2024 PEUGEOT 9X8

イタリアをデビュー戦に選んだプジョー

イモラ6時間でデビューする、2024年型「プジョー 9X8」。
プジョーは、2024年型「9X8」を開幕戦のカタールから投入するのではなく、ヨーロッパ・ラウンドの幕開けとなる、イタリアのイモラ6時間をデビュー戦とすることを選んだ。

2024年型「プジョー 9X8」は、2023年12月初旬にシェイクダウンを行い、約8000kmにおよぶサーキットテストを実施。4月19〜21日に開催される2024年シーズンWEC第2戦イモラ6時間において、デビューすることが決まった。イモラがデビューの場に選ばれたのは、WECのイタリア・ラウンドがプジョーの耐久チームにとって特別な場所だからだという。

2022年夏、プジョーのWEC復帰となったのが、イタリア・ラウンドのモンツァ6時間だった。その1年後の2023年シーズンWEC第5戦モンツァ6時間では、待望の表彰台を獲得。モンツァからイモラへと場所を移したものの、イタリアはプジョーにとってゲンの良い場所なのである。

プジョー・スポールのテクニカルディレクターを務めるオリビエ・ジャンソニーは、2024年型のデビューに向けて、次のように意気込みを語った。

「この1年、ニューマシンの開発と、実戦への参加を並行してきたことを、あらためて誇りに思います。2024年型プジョー 9X8を開発しながら、2023年型のプログラムを遂行するため、我々の開発チームと実戦チームは驚異的な量の仕事をこなしました。特に信頼性とエアロダイナミクスに関して学んだこと、そして2023年半ばから開発用マシンで続けてきたタイヤに関するアップデートは、9X8を大きく進化させることになりました」

「イモラはこれまでWECで使われたことのないサーキットであり、私たちにとっても、あまり経験のない場所です。ただ、あまり心配はしていません。カタールがそうだったように、経験のないサーキットでも私たちは速く走ることができますからね」

悔しい結果に終わった開幕戦カタール

2023年型最後のレースとなった開幕戦カタールは、レースの大半で2位を走行しながら、ガス欠により無念のスローダウンを余儀なくされた。
2023年型最後のレースとなった開幕戦カタールは、レースの大半で2位を走行しながら、ガス欠により無念のスローダウンを余儀なくされた。

4月21日に決勝レースが行われるイモラ6時間において、プジョー 9X8 93号車をミケル・イェンセン、ニコ・ミュラー、ジャン-エリック・ベルニュがドライブ。94号車はポール・ディ・レスタ、ロイック・デュバル、ストフェル・バンドーンがステアリングを握る。

前戦カタールでは、93号車が2位表彰台まであと一歩に迫りながら、残り2周の段階で突然スローダウン。スティントを担当していたベルニュは「ノーパワー……」と無線を入れ、1週遅れの7位でレースを終えた。2024年型プジョー 9X8の投入で、プジョーはシーズン初の表彰台、そして9X8での初優勝を狙う。

「2023型プジョー 9X8はセットアップを改善し、マシンの能力を最大限に引き出すレベルに到達しています。ただ、2024年型9X8では、まだ学ぶことが少なくありません。現時点でBoPが確定していないので、正確なイメージをつかむのが難しいのですが、このクルマが本質的に速いことは分かっています。ライバルに対して、どのような位置にいるのか、最初のレースが終われば分かるでしょう」と、ジャンソニーは付け加えた。

また、イモラからはプジョーを象徴する「ライオンヘッド」をベースにデザインされた新カラーリングも導入。エクステリアは市販車とのつながりを強化し、ブラック、グレー、ホワイト、クリプトナイトのライオンが各部に散りばめられている。

WEC開幕戦カタールを動画でチェック!

第2戦イモラ6時間レースから投入される、2024年型プジョー 9X8 。

2024年型「プジョー 9X8 」を公開「新カラーリングを纏って大型リヤウイングを装着」【動画】

世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスに参戦するプジョーのワークスチーム「プジョー・トタルエナジーズ」は、WEC第2戦「イモラ6時間レース」から投入される、2024年型「プジョー 9X8」を発表した。これまでリヤウイングレスで戦ってきた9X8だったが、今回から大型リヤウイングを導入している。

ホームイベントのイモラ6時間レースで、表彰台を狙うフェラーリ・AFコルセ。

フェラーリがイタリア開催のWEC「イモラ6時間レース」に向けて準備「ティフォシの期待に応える」

4月19~21日、世界耐久選手権(WEC)第2戦「イモラ6時間レース」が、イタリアのアウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ(イモラ・サーキット)で開催される。フェラーリのホームイベントに向けて、499Pをドライブするワークスドライバーと、エンジニアが意気込みを語った。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…