メルセデス・ベンツにとってのディーゼルターボのような「デルタフォース・オーバル」

「デルタフォース・オーバル」はメルセデス・ベンツの「G350d」「G400d」のような存在

これ見よがしの主張なんてなくていい。自分のライフスタイルにすっと馴染んで、いつも自然体で一緒にいられる相棒へ。そんな時、デルタフォースは抜群の信頼性とちょっとした遊びゴコロを持って、ごくさりげなく足もとを支えてくれる。
これ見よがしの主張なんてなくていい。自分のライフスタイルにすっと馴染んで、いつも自然体で一緒にいられる相棒へ。そんな時、デルタフォースは抜群の信頼性とちょっとした遊びゴコロを持って、ごくさりげなく足もとを支えてくれる。
これ見よがしの主張なんてなくていい。自分のライフスタイルにすっと馴染んで、いつも自然体で一緒にいられる相棒へ。そんな時、デルタフォースは抜群の信頼性とちょっとした遊びゴコロを持って、ごくさりげなく足もとを支えてくれる。(GENROQ 2024年6月号より転載・再構成)

DELTA FORCE
OVAL

“オフロードタイヤ”に合わせてもよし

スーパーカーに匹敵する出力性能を持つAMG G63は確かに魅力的だ。とはいえ、Gクラス固有のライドフィールやその世界観とマッチするのは、ディーゼルターボ「OM656」を搭載したG350d/G400dかもしれない。軽く右足にチカラを込めただけで、2.5t以上のボディは軽やかに動き出す。1200rpmという低回転からいきなり600Nmもの最大トルクが顔を出し、9速ATの緻密な制御も相まって淡々と速度を乗せていく。過度な刺激はないものの、だからこそいつ何時も平穏でいられる。都心の雑踏からハイウェイクルージングまで粛々と大トルクで走らせる。どんな天候で、どんな道であっても、Gクラスという孤高の移動体はすべてを許容してくれる。

デルタフォース・オーバルは、まるでGクラスに設定されるディーゼルターボみたいな存在だ。これみよがしの主張はない。カラーリングもシックなサテンブラックのみ。巷を見渡せばもっとドレッシーなホイールはあるし、オンオフ問わず攻めに攻めたスポーツホイール系もあるだろう。それに比べてオーバルは寡黙な存在に徹しているようでいて、グランドツアラーとしてのGクラスを優しく強く支える。寡黙とはいっても、昔ながらの姿カタチを貫くスクエアなボディに対してこのやわらかいコンケーブフェイスはすっと馴染んでくれる。まるで自分が欲する出力性能を無言で届けてくれるディーゼルターボみたいに。

サイズは9.0J×20インチのみ。純正相当の設定なので、そのままポン付けできる。冬場にスタッドレスタイヤが必要となるなら、そのためのホイールとして選んでもいい。高い防錆性や耐腐食性もウリだ。けれどもこのサイズ感なら“オフロードタイヤ”という選択肢がある。一例として今回はトーヨータイヤ・オープンカントリーR/Tを組み合わせた。“R/T”とはラギッドテレーンの略。オールテレーン(A/T)とマッドテレーン(M/T)との中間を狙った性格を持つ。日常での快適性や、オンロードでの走行性能を確保したままに、オフロードも厭わず突き進んでいける万能銘柄である。そうした意味では「オーバルを履いたG400d」にぴったりの存在だと思う。

成功者たちの遊びゴコロ

こんなシンプルなコーディネートだからこそ、ほんの少し遊びゴコロを加えるだけで、Gクラスはさらに自分色に染まる。オープンカントリーR/Tのホワイトレターを外側に持ってきて、黒色ボディのなかにアクセントを。さらにタイヤ&ホイールの販売店にして多数のセッティングノウハウを持つ「ごぶやまパート2」専売というカモフラージュ柄のオーナメントを装着すれば、よりカジュアルな雰囲気となる。もちろん、オーバルはメルセデス純正のオーナメントを組み合わせてオリジナルライクに仕立てることも可能だ。

やわらかいコンケーブフェイスを取り囲むゴツいトレッドパターンを見るに連れて、普段はタイヤワックスを欠かさない洗車好きであっても、これなら泥だらけのほうがカッコいいと思うのかもしれない。それはGクラスにしろオーバルにしろ、タフギアとして高い性能を持つからこそ。ラフに使い倒して、うわべのドレスアップでは成立しない、成功者たちの遊びゴコロを楽しみたい。

REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)
PHOTO/中島仁菜(Nina NAKAJIMA)
MAGAZINE/GENROQ 2024年6月号

PARTS LIST

Wheel:DELTA FORCE Oval(20×9.0J)
Tire:TOYO TIRES OPEN COUNTRY R/T(LT275/55R20)

【問い合わせ】
フォース
TEL 0797-71-1170
https://www.force-wheels.jp

【取材協力】
GOBUYAMA PART2
TEL 0120-528-002
http://www.gobuyama2.com

せっかくのGクラス。それもAMG G63となったら己の欲望に正直になって、何もかもを手に入れたい。KWオートモーティブとアクラポヴィッチは、そのすべてを叶えてくれるミラクルブランドである。

「KW」製の足まわりと「アクラポヴィッチ」製エキゾーストシステムを備えた「メルセデスAMG G63」に試乗

せっかくのGクラス。それもAMG G63となったら己の欲望に正直になって、何もかもを手に入れたい。KWオートモーティブとアクラポヴィッチは、そのすべてを叶えてくれるミラクルブランドである。(GENROQ 2024年6月号より転載・再構成)

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