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ASTON MARTIN VANTAGE
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CHEVROLET CORVETTE Z06
ボディサイズはコルベット Z06のほうが大きい
先代よりもわずかにボディサイズが拡大された新型「アストンマーティン ヴァンテージ」の全幅は、ノーマルの「シボレー コルベット」を上回る1980mmに達した。だが「コルベット Z06」は、ノーマルコルベットよりも太いタイヤを履かせるべく、前後フェンダーのデザインが変更されており、その全幅は2m超えている。なお全長もコルベット Z06のほうが200mm近く長いがホイールベースは20mmしか変わらない。
フォルムはどちらもそれぞれの駆動方式がひと目で分かる堂々としたものなのは間違いない。
アストンマーティン V8 ヴァンテージ
ボディサイズ=全長4495mm×全幅1980mm×全高1275mm
ホイールベース=2705mm
車両重量=1605kg(乾燥重量)
タイヤサイズ=275/35ZR21(前)325/30ZR21(後)
シボレー コルベット Z06(日本仕様)
ボディサイズ=全長4685mm×全幅2025mm×全高1225mm
ホイールベース=2725mm
車両重量=1720kg
タイヤサイズ=275/30ZR20(前)345/25ZR21(後)
どちらも600PS超のレーシングスペックV8エンジンを搭載
排気量や吸気方式に違いはあるものの、どちらにもレース直系のV型8気筒エンジンが搭載される。新型ヴァンテージは旧モデルに対して155PSもの出力向上を果たし、それにあわせて冷却系などの強化も行われている。電子制御デフ「E-Diff」の継続採用に加え、新型ローンチコントロールにより 0-60マイル(約97km/h)加速タイムは3.4秒へ短縮されている。一方、専用のパッケージオプションを装着した本国仕様のコルベット Z06は、0-60マイル加速を2.6秒でこなすとのデータがあり、この辺りは圧倒的と言わざるを得ない。
なお日本仕様のコルベット Z06は、排気騒音規制などの影響で本国仕様の679PSから646PSにエンジン出力が抑えられているが、一般公道で持て余すほどの出力を備えているのは確かだ。
アストンマーティン V8 ヴァンテージ
エンジン形式=V型8気筒ガソリンツインターボエンジン
排気量=3982cc
最高出力=665PS/6000rpm
最大トルク=800Nm/2000-5000rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=RWD(フロントエンジン)
シボレー コルベット Z06(日本仕様)
エンジン形式=V型8気筒ガソリンエンジン
排気量=5454cc
最高出力=646PS/8550rpm
最大トルク=623Nm/6300rpm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=RWD(ミッドエンジン)
価格上昇したヴァンテージと入手困難なコルベット Z06
車両本体価格を比べると、新型ヴァンテージよりもコルベット Z06のほうが200万円ほど安い。ただし、受付期間(最近では4月1〜30日)と販売数量が限定される正規輸入のコルベット Z06は入手の難しさがネックとなる。
コルベット Z06にこだわらなければ入手は比較的容易だ。標準コルベットなら2LT(1420万円)や3LT(1650万円)に加え、コンバーチブル(1800万円)も選べる。アメリカンV8エンジンの鼓動感とともにロードカーらしい雰囲気が楽しめるのはノーマルコルベットのほうだろう。2024年2月に発表されたばかりの新型ヴァンテージは、2024年第2四半期以降の納車開始が予定されている。