目次
2024 Hope-Lotus Olympic Track bike
東京五輪に続くメダルラッシュを期待
2024年に開催されるパリ・オリンピックでメダル獲得を狙う、英国自転車競技ナショナルチームは、ロータス・エンジニアリング、ホープ・テクノロジー(Hope Technology)、レニショー(Renishaw)とのコラボレーションを継続。新開発したオリンピック用トラックバイクを発表した。
ロータス・エンジニアリングとホープ・テクノロジーは、スポーツパフォーマンスの限界を押し広げるため、専用のトラックバイクを設計・開発。パリ・オリンピック用トラックバイクは、英国代表が7個のメダルを獲得した2021年の東京オリンピックに続き、英国自転車競技代表の活躍を後押しすることになる。
ロータス・エンジニアリングのコマーシャル・ディレクター、マーク・ストリンガーは英国代表用オリンピック トラックバイクについて次のようにコメントした。
「ロータスと英国自転車競技ナショナルチームの長年におよぶ協力関係は、2024年のパリ・オリンピック用トラックバイクの開発において、非常に重要なつながりとなりました。スポーツパフォーマンスとエンジニアリングを進化させるには、密接なやりとりが不可欠だったのです」
「東京オリンピックで成功を得られたイノベーションをさらに強化し、取り入れることで、私たちの知見はさらに豊かになりました。今回、効率性を実現し、英国のトラックライダーに成功をもたらすため、エンジニアリングの限界を押し広げ、性能を追求することができました」
エヴァイヤと同じカーボンファイバーを採用
ロータス・エンジニアリングは、最適化されたエアロダイナミクス、先進素材、軽量化、エンジニアリング・イノベーションの強みを活かし、トラックバイクの開発をサポート。自転車開発のスペシャリストであるホープ・テクノロジーと協力し、オリンピック トラックバイクのユニークなフロントフォークとハンドルバーをデザインした。さらに、これらのコンポーネントをすべてのパッケージに統合している。
戦闘機のデザインからインスパイアされたフォークは、ライダー周辺のエアフローをスムーズに整える、新形状の鋸歯状エッジを導入。コンポジット製フォークは、フル電動ハイパーカー「エヴァイヤ」と同じハイグレード・カーボンファイバーとシングルキュア製法で製造。高い剛性レベルと、大幅な軽量化を実現した。
ライダーの体格に合わせてカスタマイズ可能なハンドルバーは、長時間のレースでより効率的なポジションを取れるよう、完璧にサポートする。
ロータスのチーフ・エアロダイナミシストを務めるリチャード・ヒルは、1990年代に「ロータス 108 オリンピック トラックバイク」と「ロータス 110 ツール・ド・フランス・バイク」のデザインを担当。東京オリンピック用トラックバイク、今回の2024 ホープ ロータス オリンピック トラックバイクでも重要な役割を果たしている。 ヒルは以下のようにコメントした。
「ロータスは、英国自転車競技ナショナルチーム、ホープ・テクノロジー、レニショーと協力し、英国代表のために、最も効率的で美しいバイクを開発しました。あらためてオリンピック トラックバイクを製造するため、私たちが持つエンジニアリングの専門知識を提供できることを誇りに思います」
「我々は、英国の自転車競技が成功するため、可能な限り最高の機会を提供したいと考えています。そして、パフォーマンスや効率性を追求し、革新を推し進める役割を再び果たせたことに、心から興奮しています。英国代表が、パリ・オリンピックで活躍することを楽しみにしています」