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Bentley Bentayga Apex Edition by Mulliner
カーボンホイールとカーボンセラミックブレーキ導入
ベントレーモーターズは、ベンテイガ Sをベースに、エクステリアとパフォーマンスを大幅に向上させた「ベンテイガ エイペックス エディション」を20台限定で製造する。ビスポーク部門のマリナーが開発を手掛けたエイペックス エディションには、高剛性・軽量なマリナー22インチカーボンホイールと、カーボンセラミックブレーキが導入された。
エクステエリアには、マリナーのデザインチームが考案した特別なカラーデザイン6種類を展開。どのカラーデザインを選択しても、ベンテイガでは初となるセンターストライプがボンネット中央からルーフへとペイントされる。またコンチネンタル GTの「ル・マン エディション」のオーナーは、ベンテイガ エイペックス エディションの内外装をル・マン エディションと同じカラーパターンで仕上げられるという特典も用意された。
エイペックス エディションはベンテイガ Sと同様にベントレーが誇る4.0リッターV型8気筒ツインスクロールターボガソリンエンジンを搭載。最高出力550PS、最大トルク770Nm、0–100km/h加速4.5秒、最高速290km/hという強大なスペックを実現した。
アクティブアンチロールコントロールシステムの「ベントレーダイナミックライド」と、リヤホイールステアリングを標準装備し、あらゆる路面コンディションにおいて爽快なパフォーマンスを発揮する。
軽量高剛性22インチカーボンホイール
ベンテイガ エイペックス エディションは、ベースモデルの優れた動力性能をさらに強化するため、マリナー22インチカーボンホイールを採用した。ブッチ・コンペティション(Bucci Composites)社と共同で、ベンテイガのために開発されたこのホイールにより、4輪合計でバネ下重量が24kgも軽減。さらに、大幅な軽量化に加え、強度と剛性の向上というメリットももたらすことになった。
カーボンファイバーがもたらす各輪6kgの軽量化と優れた剛性により、ステアリングの安定性が向上し、バネ下重量の軽減により、ブレーキの応答性も向上するという。通常の鍛造アルミホイールの場合、ホイール形状の変形によってキャンバー角がやや減少し、グリップと敏捷性が低下する可能性があるが、カーボンリムは剛性に優れているため、変形が抑えられ、タイヤの安定性も向上。接地面が一定に保たれるという。また、ホイールリムに大きな衝撃が加わった場合、アルミホイールではタイヤがパンクするが、カーボンリムでは繊維が裂けてすき間ができることで、タイヤ内の空気がゆっくりと抜けるため、安全に車両を止めることができる。
また、カーボンホイールの導入に合わせて、カーボンシリコンカーバイド(CSiC)ブレーキディスクを装着。軽量化に加えて、制動性能の強化も図られた。CSiCディスクブレーキは鉄製ディスクブレーキよりも20kg以上軽く、カーボンホイールと合わせて、44kgの軽量化を実現した。
カーボンを贅沢に配したインテリア
インテリアは専用のカラースプリットで彩られ、フェイシア、センターコンソール、ドアウエストレールはすべてサテンカーボンファイバーで統一。加えて5シートの「コンフォート・スペシフィケーション」と「Naim for Bentley」オーディオシステムが標準装備される。
また、ブラインド・シートインサートの「Apex Edition」刺繍、コントラストカラーの「Bentley」エンブレム、ウエストレールの「Apex Edition」の専用文字、カーボンファイバー製「Apex Edition」トレッドプレートなどが専用装備として採用された。
エクステリアには「スタイリング・スペシフィケーション」が導入され、フロントスポイラー、リヤスポイラー、シル、ミラーキャップにサテンカーボンファイバー製パーツを装着。20名の選ばれたカスタマーは、マリナーが考案した6種類のカラーデザインから選ぶだけでなく、マリナーのスタジオでデザイナーと話し合いながら、究極の1台を仕上げることもできる。