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CITROEN AMI
深みと質感を持ったダークグレー
デビューから4年を経て、シトロエンはマイクロEV「アミ」に様々な改良を施した。アミは全長2410mm、全幅1390mm、全高1520mmのコンパクトなボディに、2名乗車用の十分なスペースを確保したBEV。5.5kWhのリチウムイオンバッテリーをフロア下に搭載し、1回の充電で70kmの航続距離が確保されている。
アミは2020年4月の発売以来、14ヵ国において約5万台をデリバリー。一部の国では14歳から運転免許を必要とせずドライブすることができ、個人ユースだけでなく商用ユースでも活躍している。今回の小改良では、これまでのポップなカラーラインナップに、ダークブラウンの新カラー「ナイトセピア」が追加された。
ナイトセピアは、ブルーに代わる新ボディカラーとして導入。ブラウンとグレーの中間色は、深みと質感を与えながら、暖かみのあるナチュラルな色調で、アミにこれまでにない存在感と個性をもたらしている。オプションのカラーグラフィックやステッカーとも完璧にマッチする万能なカラーと言えそうだ。
ラインナップも変更され、従来の「トニック(Tonic)」と「ポップ(Pop)」を統合し、両モデルの長所を生かした新仕様「ペップス(Peps)」を導入。また、商用車使用の「カーゴ(Cargo)」を進化させ、モジュールオプションの「マイ・カーゴ・キット」を投入。これまでのカーゴのように助手席を犠牲にすることなく、用途に合わせてラゲッジと簡易シートを簡単に変更できるようになった。
汎用性を高める「マイ・カーゴ・キット」
今回、シトロエンは折りたたみ式シート「マイ・カーゴ・キット」を開発、オプションで設定した。アミのキャビンにセカンドシートを残すことができるマイ・カーゴ・キットは十分な積載スペースを確保。これにより幅広いニーズと商用ユースに対応することが可能になった。
マイ・カーゴ・キットは、数ステップで簡単に収納・展開。2枚のパネルで構成されるメインパーツが垂直に展開し、ドライバーズシートとパッセンジャーシートのエリアを分けることで、荷物が運転席側に転がり落ちることが防げる。
4枚のパネルで構成されるセカンドパーツは、助手席の背もたれから足元にかけて展開。シート形状を残しながらも、実用的な積載スペースを提供する。カバーネットも用意されており、シートバック上部からダッシュボードまでカバーし、収納スペースの荷物を隠すことができる。