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Automobili Pininfarina Battista Cinquantacinque
ピニンがデザインを手がけたショーカー
ピニンファリーナの創始者、バッティスタ・ピニン・ファリーナは、自身が手がけた1955年のショーカー「ランチア フロリダ」を心から愛していたという。トリノにあるピニンファリーナ・コレクションには、ピニン自身がステアリングを握り、生涯乗り続けていたランチア フロリダが所蔵されている。
今回、日本からのオーダーで製作された「バッティスタ チンクアンタチンクエ」は、このランチア フロリダをオマージュしたという。車名の「Cinquantacinque」はイタリア語で「55」を意味しており、ランチア フロリダがデビューした1955年にちなんで採用された。
エクステリアのメインカラーはピニンのランチア フロリダをイメージし、「ブルー・サヴォイア・グロス(Blu Savoia Gloss)」で仕上げられ、「ビアンコ・セストリエーレ・グロス(Bianco Sestriere Gloss)」のルーフ、エレガントなブラッシュド・アノダイズド・ジュエリーパックが組み合わせられた。
マホガニーカラーの美しいインテリア
インテリアは、特注のマホガニーカラーの「ポルトローナ・フラウ・ヘリテージ・レザー」張り。パッセンジャーシート側のドアプレートとアクティブ・リヤウィング下部には、特注の「Cinquantacinque」のレタリングが刻まれている。
アウトモビリ・ピニンファリーナのチーフデザインオフィサーを務めるデイブ・アマンテアは、 バッティスタ チンクアンタチンクエの発表会に際して、次のように説明した。
「ピニン・ファリーナの伝統にオマージュを捧げるという、本当に特別でユニークな機会となりました。バッティスタ チンクアンタチンクエの素晴らしいカラーコンビネーションは、ピニン自身が1950年代初頭にランチア フロリダをデザインしたときのビジョンを再現しています」
「実はそれだけでなく、2023年に公開したフル電動コンセプト『プーラ ヴィジョン(PURA Vision)』をデザインする際にも、ランチア フロリダは、私たちにインスピレーションを与えてくれました。この貴重なランチア フロリダは、アウトモビリ・ピニンファリーナが手がける未来のモデルの雛形となった、本当にユニークな存在なのです」