目次
Bentley 4.0-litre V8 twin-turbo
最高出力550PSを発揮する4.0リッターV8ツインターボ
現行4.0リッターV型8気筒ツインターボは、ベンテイガ・シリーズの一部として存続。今回のコンチネンタル GTとフライングスパー向けV8エンジンの生産終了は、ベントレーの「ビヨンド100」戦略が次のステップへと移行することを意味する。
V8エンジンの搭載が終了するモデルを含めて、ベントレーは2025年までに全ラインナップに新開発のハイブリッドパワートレインを搭載する予定だ。ちなみにベンテイガとフライングスパーには、すでにV6のハイブリッドモデルが導入されている。
V8エンジンは、過去75年にわたって多くのベントレーの心臓として重要な役割を果たしてきた。最初のLシリーズV8エンジンは1959年にS2に搭載され、最高出力182PSを発生した。現行型V8エンジンは3分の2の排気量ながら、最高出力550PS、最大トルク770Nmと、当時の3倍ものパワーを発揮する。
2024年6月に最終ロットをデリバリー
2012年に4.0リッターV型8気筒ツインターボが導入されて以来、コンチネンタル GT、コンチネンタル GTC、フライングスパーのV8エンジンモデルは、5万3000台以上を生産。そのすべてが英国・クルーの本社ファクトリーにおいて、ハンドメイドで製造されてきた。
V8エンジンを搭載したコンチネンタル GT、コンチネンタル GTC、フライングスパーの最終モデルは、オーストラリア、インドネシア、マレーシア、ニュージーランド、シンガポール、フィリピン、台湾、ベトナムにおいて現在も販売が続けられているものの、生産はまもなく完了。2024年6月に最後のデリバリーが行われる予定となっている。それ以降は販売店の在庫、もしくは輸送中のパイプライン在庫車のみが販売される。