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Jeep x MARATHON Timepieces
「GP」という共通名称を持つ両社
マラソン・ウォッチ社は1939年にカナダにおいて、ヴァインストラム・ウォッチとして設立された。アメリカ軍向けに80年以上にわたって腕時計を供給しており、様々な国の政府機関や軍にも時計や計器類などを生産。すべての時計は、スイスの代表的な時計製造都市ラ・ショー・ド・フォンにおいて製造されている。
今回のジープとマラソン・ウォッチによるコラボレーションタイムピースは、両社の軍事的ルーツと機能的なデザインを融合。第2次世界大戦においてアメリカ軍の足として活躍した「ジープ ウィリス MB」と、現代の「ジープ ラングラー ルビコン」という象徴的なモデルからインスピレーションを得て開発された。
この2つのブランドをさらに強く結びつけているのが「ジェネラル・パーパス(General Purpose:一般用途、汎用)」という軍用仕様だ。1941年、アメリカのウィリス・オーバーランド社は、ヨーロッパ戦線で使用する4輪駆動偵察車両の供給契約を米軍と締結。兵士たちが 「General Purpose」を 「GP」と略したことから、発音しやすい 「Jeep」という言葉が生まれたという説もある。
マラソン・ウォッチ社は、第2次世界大戦期に連合軍の歩兵用計時機器の製造を開始。マラソンの現在のフィールドウォッチ・コレクションも「ジェネラル・パーパス」という政府呼称が与えられており、マラソン・ウォッチはこれを短縮して「GP 」と表記している。
4種類のコラボレーションウォッチ
今回のコラボレーションでは、「ジープ ルビコン GSAR (Jeep Rubicon GSAR)」、「ジープ ルビコン TSAR (Jeep Rubicon TSAR)」、「ジープ ウィリス SSGPM(Jeep Willys SSGPM )」、「ジープ ウィリス SSGPQ(Jeep Willys SSGPQ )」の4種類を展開する。
ステンレス製ケースバックには、ジープブランドが掲げる 「Go Anywhere, Do Anything(どこへでも行ける、何でもできる)」のメッセージを刻印。軍事的な歴史に敬意を表して「Since 1941」の文字が刻まれ、シリアルナンバーと「Jeep x Marathon」専用シグネチャーロゴがあしらわれている。また、4つのコラボレーション・タイムピースには、限定缶パッケージも付属する。
マラソン・ウォッチのミッチェル・ウェイン会長は、ジープとのコラボレーションについて、次のようにコメントした。
「今回、ジープとの間にパートナーシップ契約を結べたことを嬉しく思います。これは、私たちが長い間待ち望んでいたコラボレーションだと言えるでしょう。今回発表した新しいコレクションは、両ブランドが体現する無骨でリアリティを持った、アメリカンスピリットに敬意を表しています」
「1939年に私の祖父が築き上げたマラソン・ウォッチの起源は、アメリカ軍のためにタフな任務用時計を作ることにありました。それから80年以上経った今、私たちはジープ・ブランドと手を組み、特別なコラボレーションウォッチを開発し、私たちが共有するミリタリー精神にスポットライトを当てたのです」