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McLaren Senna Sempre / MCL38
モナコGPを走行する特別カラーの「MCL38」
アイルトン・セナが、1994年のサンマリノGPで起こった悲劇的なアクシデントで亡くなって30年。マクラーレン・オートモーティブはセナのパーソナリティと人生観、マクラーレンで獲得した3度のF1タイトル、そして5度のモナコGP優勝をオマージュしたスペシャルカラーリングを発表した。
今回、2024年シーズンのF1第8戦モナコGPで、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリがドライブする「MCL38」のワンオフカラーリングに合わせて、アイルトン・セナの才能やレースでの功績などを称えたスペシャルカラー「セナ センプレ」をマクラーレン セナに施した。
「セナ センプレ」カラーリングは、マクラーレンとアイルトン・セナ財団との継続的な協力関係の一環として制作。マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)が担当し、アイルトン・セナのF1におけるキャリア、完璧を求める粘り強い姿勢、ブラジル国籍、そしてモナコGPを含むレース参戦史に敬意を表し、鮮やかで大胆なペイントカラーと専用インテリアが採用された。
アイルトン・セナの姪であり、アイルトン・セナ財団を統括するビアンカ・セナは、今回のスペシャルカラーリングを受けて次のようにコメントした。
「マクラーレン・レーシングとマクラーレン・オートモーティブのコラボレーションにより、アイルトンをこのような形で、表現できることを光栄に思います。彼の人生を称えることができるのは、素晴らしいことです。マクラーレンは彼にとって特別なチームでした。ともに多くの成功を収め、その多くは今日でも多くの人々の記憶に残っています。彼に多くの喜びと勝利を与えたモナコ GPにおいて、このカラーリングを纏ったマシンが走るのを見るのは、私にとっても特別な体験となるはずです」
プリプロダクション仕様をベースに制作
今回、「セナ センプレ」の製作にあたり、マクラーレン・オートモーティブは、ヘリテージコレクションが所有するマクラーレン セナのプリプロダクション仕様の内外装を一新。この個体はマクラーレン セナ市販モデルのテストで使用された他、カタログ用広報写真撮影にも使われている。また、2018年6月にエストリルで開催されたグローバルメディア試乗会にも登場した。
また、英国・シェフィールドにあるマクラーレン・コンポジット・テクノロジー・センター(MCTC)のロイヤルオープニングイベントには、ケンブリッジ公爵夫妻(現ウェールズ皇太子夫妻)、バーレーン王国のサルマン・ビン・ハマド・アル・ハリーファ皇太子と共に参加している。
ボディサイドに描かれたセナの肖像
セナ センプレは、伝説のF1ドライバーである「Ayrton Senna」の名前と「McLaren」バッジとともにセナを象徴する「ダブルS」ロゴも導入。このロゴは、フロントクラムシェルに収められたエアインテークに架けられたブルーパネルに配置された他、鮮やかなグリーンの固定式リヤウイングにも描かれている。
ベースカラーはブラジル国旗を反映しており、MSOが新たに導入した「ウォッシュテクニック」により、鮮やかなイエロー、グリーン、ブルーの色調が美しく調和。この技法により、塗料同士が混ざり合うことなく、スピード感と波打つフラッグの動きが再現された。また、この塗装技術はノーズの「McLaren」バッジにも採用されている。
グリーンとホワイトのラインがマシンのグラスハウスを囲み、ウインドスクリーンのエアインテークは、アイルトン・セナの象徴的なレース用ヘルメットのデザインからインスピレーションを得ている。
サイドセクションの大型エアインテークを覆うパネルには、MSOのペイントスペシャリストが、アイルトン・セナの肖像をハンドペイントで描いた。ドットマトリックスで描かれた肖像は細かいディテールまで細心の注意が払われており、走行中でもはっきりと識別できるように表現されている。
セナの人生哲学が刻まれたコクピット
コクピットは、エクステリアと同様に、サテン仕上げのカーボンファイバー製パネルがあしらわれた。特注のイエローのアルカンターラにはグリーンのパーフォレーションが施され、ステアリングホイールにはホワイトの12時マーカーも配されている。
さらに、ブラックのアルカンターラ張りドアシルは、アイルトン・セナのサインと、彼の人生哲学「I have no idols. I admire work, dedication and competence.(私にアイドルはいない。私が賞賛するのは、仕事、献身、そして才能だ)」が、刺繍で入れられた。 。
「セナ センプレ」カラーリングが施されたマクラーレン セナは、同じテーマのスペシャルカラーが施された「マクラーレン MCL38」が参戦するモナコGPのレースウイークを通して、パドックに展示される予定だ。