BMW M5

アグレッシブな外観と強化されたブレーキ

次期型「BMW M5」のプロトタイプからは、カモフラージュが削ぎ落とされて新しいフォルムが細部まで確認できるようになった。丸みを帯びたキドニーグリルは上部が塞がれているが、フロントエンドはアグレッシブな雰囲気が特に顕著だ。バンパーには、冷却のためにエンジンに大量の空気を供給する台形インテークが設けられている。

タイヤハウスはワイド化されている。フロントに20インチ、リヤに21インチのホイールが装着され、ブレーキのドリルド ディスクも見える。タイヤ前方に見える垂直のエアベントは、ホイールによる乱気流を防ぐエアカーテンの役割を果たす。

リヤセクションでは、トランクリッド上にスリムなスポイラーを装備しているのがわかる。また、エキゾーストパイプは4本出しとなっている。

BMWの最強セダンへ

注目の心臓部だが、メルセデスAMGの各モデルがV8ツインターボから直列6気筒ツインターボや直列4気筒ターボへダウンサイジングしたのに対し、BMWはV8ツインターボエンジンをキープする模様だ。さらに、電気モーターによるパワーサプリを投入してパワーアップを図ると予想される。界隈では「XMラベルレッド」の4.4リッターV8プラグインハイブリッドを流用するという噂もある。

具体的には、ラベルレッドでは最高出力748PSを発揮するパワーユニットが、728PSにデチューンして搭載すると言われ、最大トルクは逆に1030NmとM5がわずかに上回るとの噂もある。これが事実なら、先代の「M5 CS」を102PS上回るスペックとなる。「i5 M60」の601PS、「i7 M70」の659PSをも凌駕し、同ブランド最強セダンとなる。新型「M5」のワールドプレミアは、2024年内と予想される。

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