ランボルギーニがPHEVスーパーSUVの「ウルスSE」を日本初披露

スーパーSUVクラス最高峰の性能と環境性能を誇る「ランボルギーニ ウルスSE」が日本導入

ランボルギーニ初のプラグインハイブリッド・スーパーSUV「ウルスSE」。2024年4月25日にワールドプレミアされたばかりのスーパーSUVの発表会が早くも日本・六本木のランボルギーニ・ラウンジ東京で開催された。

LAMBORGHINI URUS SE

「2つの心臓」を搭載

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ランボルギーニ初のプラグインハイブリッド・スーパーSUV「ウルスSE」が日本初披露された。2017年に登場、2018年に発売されたウルスだが、2023年にグローバルで販売した1万台あまりのうち、およそ半数をウルスが占めているという。ウルスは今やランボルギーニブランドの大黒柱なのである。なおウルスSEの登場によって、従来の「ウルスS」と「ウルス ペルフォルマンテ」はラインナップから姿を消し、1グレードでの展開となる。

ウルスSE最大の話題は、発表会の席上で「2つの心臓」と強調したように、4.0リッターV8ツインターボエンジンにモーターは8速ATに内蔵される高出力モーターを組み合わせ、最高出力800PSを発揮するハイブリッド・パワートレインを搭載すること。その高い運動性能だけでなく、ウルスSと比べてCO2排出量を80%低減するなど環境性能も優れている。

昨年、フラッグシップスーパースポーツの「レヴエルト」が発表され、先日もウラカンの後継モデルとしてプラグインハイブリッド・スーパースポーツカーの誕生を予告したが、これらは、ランボルギーニの電動化戦略「コル・タウリ戦路」(Direzione Cor Tauri)に沿ったものだ。

航続距離60km、最高速135km/hを誇るEV走行

デザインはエクステリア、インテリアともにブラッシュアップされた。ボンネットを車両前端まで伸ばしたフロントデザインは、昨年のモントレー・カーウィークで発表されたフル電動コンセプト「ランザドール」をイメージさせる。リヤハッチのガーニッシュはガヤルドをイメージしたという一体型となり精悍さを増しつつ、エアロダイナミクスを最適化したという。

インテリアはこれまでと同様に「Feel like a pilot」フィロソフィを採用。ダッシュパネルが上下分割されたが、センターの12.3インチ大型スクリーンの下にはエアコン調整機能を備えたディスプレイが配置されるなど、基本的なレイアウトは踏襲している。

最高出力620PS(456kW)、最大トルク800Nmを発生する4.0リッターV8ツインターボエンジンに、モーターの最高出力192PS(141kW)、最大トルク483Nmの永久磁石同期電気モーターを組み合わせ、システム最高出力800PS(588kW)、同最大トルク950Nmを発揮する。この新しいハイブリッドパワートレインでは、新たに電気油圧式多板クラッチで前後の駆動力配分を行うトルクベクタリングシステムを採用している。

トランクルームの床下と電子制御リヤデファレンシャルの間にレイアウトされるリチウムイオンバッテリーの電力量は25.9kWhで、EV走行可能距離は60kmを誇る。なおEV走行時の最高速は135km/hとなっており、日本国内では電動のみで走行可能だ。

今回日本初披露したウルスSEの価格は3150万円から。5月25日から7月7日まで、全国のランボルギーニ正規ディーラーにて巡回・展示されるという。

ウルスSEと名付けられた新型は、既存の“S”や“ペルフォルマンテ”と置き換えられ、今後は「唯一のウルス」として販売される。このためパフォーマンス強化は重要テーマで、システム出力は800PS、システムトルクは950Nmを発生。666PSと850Nmだった“S”を大幅に凌ぐ。

新型PHEV「ランボルギーニ ウルス SE」がデビュー「最高出力800PSと最大トルク950Nmを発生」

ランボルギーニにとって新たなカスタマーを獲得し、今や販売台数の半分を占めるウルス。2017年のデビュー以来、大きな変更は行われていなかったが、2024年はPHV化という大きなパワートレインの進化を遂げ、同時にエクステリアもグレードアップが図られた。(GENROQ 2024年6月号より転載・再構成)

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ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…