Audi RS 4 Avant edition 25 years

1999年デビューの初代RS4をオマージュ

「アウディ RS 4 アバント エディション 25 イヤーズ」のエクステリア。
250台のみが限定製造される「RS 4 アバント エディション 25 イヤーズ」は、1999年にデビューした「RS4 アバント」をオマージュ。専用の内外装の他、 「RS4 スポーツ」の代名詞でもある、イモラ・イエローのボディカラーが採用された。

アウディは「RS4 アバント」のデビュー25周年を記念し、250台の限定モデル「RS 4 アバント エディション 25 イヤーズ」を導入。A4シリーズのパフォーマンスフラッグシップとして内外装に専用ディテールを採用し、エクステリアカラーはアイコニックなイモライエローを導入した。また、同時に限定250台で「RS 5 スポーツバック パフォーマンス エディション」も販売される。

1990年代、アウディは「アバント RS2」と「S6 プラス」によってスポーツワゴンという新たなセグメントを確立。その後、クワトロGmbH(現在のアウディ・スポーツGmbH)による最初の「RS」モデルとして、1999年に「RS4 アバント」がデビューを飾った。

RS4 アバントは、ワイド化されたボディとコスワースとの共同開発による2.7リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、当時としては驚異的な最高出力380PS(280kW)を誇った。初代RS4の最もスポーティなバージョンが2001年に登場した「RS4 スポーツ」で、ローダウン化されたサスペンション、専用バケットシート、スポーツエキゾースト、スエード製ステアリングホイールなどでが奢られている。

今回、登場した限定モデルはドイツ・インゴルシュタット工場において、それぞれ250台が生産され、2024年6月から受注を開始。「RS 4 アバント エディション 25 イヤーズ」は14万2905ユーロ、「RS 5 スポーツバック パフォーマンス エディション」は12万8420ユーロのプライスタグが付けられた。

20PSアップを果たした2.9リッターV6ツインターボ

「アウディ RS 4 アバント エディション 25 イヤーズ」のパワートレイン。
搭載される2.9リッターV型6気筒ツインターボは、ベースモデルから20PSのパワーアップを果たし、最高出力470PS、最大トルク600Nmを発揮する。

「RS 4 アバント エディション 25 イヤーズ」と「RS 5 スポーツバック パフォーマンス エディション」には、ベースモデルから20PSのパワーアップを果たし、最高出力470PS(346kW)を発揮する、2.9リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載。

最大トルクは600Nmが確保され、0-100km/h加速は3.7秒と、ベースのRS 4 アバントから0.4秒もタイムを短縮した。最高速度は300km/hで、強力な静動力を発揮する「RSセラミックブレーキシステム」を標準装着。レーシーなマットブラックのテールパイプを備えた「RSスポーツエキゾーストシステムプラス」が官能的なエキゾーストノートを響かせる。

足まわりには、ドライビングダイナミクスと快適性をバランスし、20mmローダウン化された手動調整式コイルオーバーサスペンション「RSスポーツサスペンション・プロ」を標準装備。「クワトロスポーツディファレンシャル」も導入され、ドライビングモードで「ダイナミック」を選択とすると、より俊敏なセッティングによるスポーツドライブを楽しむことができる。

シャシーはフロントアクスルのネガティブキャンバーを2度に拡大し、よりハードなコントロールアームを装着。これにより、グリップレベルが向上し、コーナリングスピードアップを実現した。また、リヤアクスルの追加サブフレームの導入と、改良されたトルセンディファレンシャルにより、サスペンションのフィードバックがより正確になり、全体的なパフォーマンスアップを果たしている。

イモラ・イエローのエクステリアカラー

アウディ RS4 アバントのデビュー25周年を記念した限定モデル「RS 4 アバント edition 25 years」がデビューを飾った。
「RS 4 アバント エディション 25 イヤーズ」には、ナルドグレーとミトスブラックに加えて、RS 4 スポーツに設定されていた「イモラ・イエロー」のエクステリアカラーを選ぶことができる。

今回、RS 4 スポーツをオマージュし、エクステリアカラーに鮮やかな「イモラ・イエロー(Imola Yellow)」を設定。このアイコニックなイエロー以外にも、「ナルドグレー(Nardo Gray)」と「ミトスブラック(Mythos Black)」という落ち着いたカラーも用意された。

専用デザインとして、グロスブラックのサイドウインドウトリム、テールライトにはブラックのインレイをRS 4としては初めて採用。アウディの4リングとレタリングもグロスブラックで統一され、マトリクスLEDヘッドライトにはRSシリーズ専用のダークベゼルがチョイスされた。また、ルーフレールは取り外され、よりフラットでスポーティなシルエットと軽量化を実現している。

リヤドアとサイドウインドウには、サンプロテクショングレージングを採用。CピラーとDピラー間には「RS 4 edition 25 years」の文字が刻まれる。フロントブレード、サイドフラップ、シルエクステンション、ディフューザークリップ、ウイングミラーハウジングは、カーボンマット仕上げがチョイスされた。

イエローのアクセントカラーを施した室内

「アウディ RS 4 アバント エディション 25 イヤーズ」のインテリア。
RS 4 スポーツをイメージし、インテリアはブラックをベースに、イエローのデコラティブステッチがチョイスされた。

イエローのデコラティブステッチが施されたインテリアは、RS 4 スポーツのブラックとイエローのコンビネーションをイメージ。フロアマットには「RS 4」のロゴが入り、通常はレッドの「Audi Sport」とブラックの「RS」ロゴもイエローに統一された。ステアリングホイールのリム、ドアのレザーアームレスト、ダークブラックアルカンターラのセンターコンソール、ギヤシフトにもイエローの専用ステッチが施される。

ハニカムステッチとカーボン製バックレストを備えた「RSバケットシート」はディープブラックのレザーとディナミカのコンビネーション。こちらにもコントラストの効いたイエローのステッチ、ヘッドレスト下部にはイエローの「RS 4」レタリングが加えられた。

エントリーシルのロゴと、エントランスLEDの「RS」プロジェクションはホワイトをチョイス。センターコンソールには、限定モデルをアピールするシリアルナンバー「000 / 250」と「RS 4 edition 25 years」のプレートを配置。インフォテイメントシステム「MMI」も、アバント RS2をオマージュし、タコメーターとスピードメーターの背景をホワイトに変更することが可能となっている。

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