豊富な技術的バックボーンを持つヴァリザー
1969年8月16日生まれ、シュトゥットガルト出身のフランク-シュテフェン・ ヴァリザー(Frank-Steffen Walliser)は、燃焼エンジンと技術マネージメントを中心に機械工学を学び、1995年にポルシェに入社した。
2010年には918 スパイダーの開発を統括するプロジェクトリーダーに就任。2014年からはモータースポーツ部門の責任者として活躍し、2019年には911/718の製品ラインの責任者を務め、2022年からはポルシェの車両開発全般を担当している。
フォルクスワーゲン・グループにおいて、アウディ、ランボルギーニ、ベントレー、ドゥカティで構成されるブランド・グループ責任者を務める、アウディのゲルノート・デルナーCEOはヴァリザーのベントレー異動について以下のように説明した。
「フランク-シュテフェン・ ヴァリザーは、ポルシェ 918 スパイダーなど、ポルシェの重要車種を世に送り出した、経験豊かなエンジニアです。製品やテクノロジーに関する専門知識、そして企業家としての豊富な経験を持っています。ベントレーがラグジュアリーセグメントにおけるリーディング企業となるため、彼が持つ長年の経験と知識が重宝されることになるでしょう」
ベントレーにおいて重責を担うことになった ヴァリザーは、次のように意気込みを語った。
「私はこの仕事に大きな尊敬の念を持って臨んでおり、ここ数年の素晴らしい業績を示してきたベントレーのチームと、英国クルーで共に働けることを楽しみにしています。自動車業界で続く大きな変革は、ベントレーにとっても大きな課題です。私はチームとともにこの課題に挑戦できることを嬉しく思っています。そして、ベントレーが、今後もラグジュアリーセグメントにおける、スタンダードを確立し続けると確信しています」