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MINI John Cooper Works PRO
JCWプロトタイプがクラス優勝を達成
2024年のニュルブルクリンク24時間レースに、MINIは2024年秋に正式発表を予定しているハイパフォーマンス仕様をベースとする「MINI ジョン クーパー ワークス プロ」でエントリー。このマシンには、1964年のラリーモンテカルロにおいてミニ・クーパーSが歴史的勝利を収めたことをオマージュし、当時のレーシングナンバー「37」をあしらったカモフラージュカラーリングが施された。
決勝レースは濃霧による長時間の中断もあり、当初の予定よりも早くフィニッシュしたが、MINI ジョン クーパー ワークス プロの317号車がSP3Tクラス優勝を達成。さらに、マルクス・フィッシャーが10分6秒という驚異的なラップタイムを記録した。
MINIブランドを率いるステファニー・ヴルストは、ニュルブルクリンク24時間レースでの好成績を受けて、次のように喜びを語った。
「MINIとブルドッグ・レーシングが、世界で最も厳しいレースにおいてクラス優勝を飾ったことは、大変な快挙だと言えるでしょう。ラリーモンテカルロでの初優勝から60周年を迎えた今も、MINIはレーシングスピリットを守り続けています。ジョン・クーパーが築き上げたレガシーが私たちを前進させ続けているのです」
正式デビューを前に貴重なデータを取得
6速MTを搭載した、現行型MINI ジョン クーパー ワークスの474号車も、堅実な走り披露し、VT2クラスにおいて3位に入賞。474号車もマルコ・ザベルにより、10分44秒というクラス最速ラップタイムをマークしている。
ブルドッグ・レーシングによって製作された2台のレーシングMINIは、どちらも高性能ピレリタイヤを装着し、厳しいコンディションのニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで堅実な走行を披露。総合順位では、MINI ジョン クーパー ワークス プロの317号車が71位、MINI ジョン クーパー ワークスの474号車が78位で走り切った。特に新型をベースとする317号車は、通常とは異なる環境での長時間走行により、貴重なデータや知見を開発チームにもたらすことになった。
ガソリンエンジン搭載仕様の「MINI クーパーC」と「MINI クーパーS」は2024年5月から販売を開始。待望の新型MINI ジョン クーパー ワークスは、フル電動パワートレイン仕様とガソリンエンジン仕様が用意され、2024年10月にワールドプレミアを予定している。