自動車業界において注目の存在に
2018年にマクラーレンに入社する以前、ディクソンはラグジュアリーカーブランドで約10年間、ヨーロッパと中東エリアのセールス、マーケティング、オペレーションなどの上級職を歴任してきた。
マクラーレンにおける6年間のキャリアにおいては、アジア太平洋地域におけるマクラーレンのプレゼンスを拡大。全17のリテーラーネットワークでバランスの取れた在庫を確保し、収益性を改善してきた。また、クオリファイドカー(認定中古車)においては、同エリアで過去最高の販売台数を記録している。
今回の決定を受けて、ディクソンは日本、オーストラリア、カンボジア、ニュージーランド、インドネシア、マレーシア、シンガポール、韓国、台湾、タイ、ベトナムを含む、アジア太平洋地域(22のショールームを展開)において、すべての経営責任を担うことになる。
ディクソンは、アジア・パシフィック・リージョナル・ディレクターを受けて、次のように意気込みを語った。
「アルトゥーラ スパイダーをはじめ、マクラーレン・ブランドとラインナップの成長が著しいこの重要な時期に、アジア太平洋地域を率いるポジションに任命されたことを嬉しく思います。マクラーレンはサーキットで生まれ、公道で走るために設計されました。私は幸運にも、強力なチームとアジア全域に広がるリテーラーネットワークに支えられています。アジア太平洋地域においてマクラーレンブランドの存在感を高め、次の10年、そしてその先へとつなげていくことを楽しみにしています」
ディクソンは、2019年の「オートカー・グレート・ウーマン・ライジング・スターズ(Autocar Great Women Rising Stars)」、2024年の「オートカー・トップ100グレート・ウィメン(Autocar Top 100 Great Women)」にノミネート。マクラーレン・オートモーティブとしては、初めて女性がアジア太平洋地域ディレクターに就任したかたちだ。
マクラーレン・オートモーティブのチーフ・セールス・アンド・マーケティング・オフィサーを務めるジョージ・ビッグスは、ディクソンの抜擢理由を次のように説明する。
「シャーロットは6年以上にわたり、マクラーレンの主要メンバーとして、卓越したリーダーシップとアジア太平洋地域のビジネスへ深く関わってきました。彼女が持つ戦略的なビジョンとその献身的な姿勢で、この重要なエリアにおいても継続的に力を発揮してくれるでしょう」