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値下がり分の差額を負担
クルマ好きなら誰でも、憧れの1台があるだろう。子供の頃から夢見ていたクルマ、2シーターのオープンカー、またはキャンピングカー……できれば所有してみたいけれど、初期投資が大きいし維持も大変そう、置き場所も確保しなければいけないなど、趣味性の高いクルマは金銭的にも手間の点でも、かなりハードルが高いのは事実だ。
しかし、それらのハードルを一気に下げてしまうシステムがある。それがクルマの共同所有を提供する「RENDEZ-VOUS」(ランデブー)の新しいシステムだ。これの特徴は1台のクルマに対し4人が毎月定額の利用料を負担し、共同オーナーになるというもの。それによってオーナーは各自が1回あたり最長2週間、年間36〜144日の利用が可能となるのだ。
このシステムの特徴は、利用料は車両価格の全部を負担するのではなく、現在の車両価格と1〜2年後の契約期間終了時の車両価格との差額を負担するところにある。例えば1000万円のクルマを4人で1年間共同所有して、1年後の車両価格が800万円と想定される場合、各オーナーはその値下がり分の200万円を4人で負担すればいい。つまり、ひとり当たり50万円÷12カ月=約4万1700円が毎月の利用料というわけだ。車両本体を共同所有するわけではないので契約終了後に売却してその分配益を得ることはできないが、負担額は非常に少ない。これならばちょっと試してみたい、という人は多いのではないだろうか。
しかも利用料の中にはメンテナンス、税金や保険料、保管場所などの維持費用がすべて含まれているので、利用料以上の負担は自分が乗った分のガソリン代くらいだ。そもそも趣味のクルマは所有していても月に数回乗るかどうか、というケースが多い。それを考えればこの共同所有システムは実に理にかなっていると言えるだろう。
対面による面談を経て
共同オーナーになるには、まず専用アプリから希望車種や予算などを明らかにして申し込みを行い、その後、他にオーナー希望者がいるかどうかのマッチングが行われる。同一車種のオーナー希望者が集まると(最小2名〜最大8名)ランデブー側との対面による面談が行われたのち、晴れて契約となる。あとは専用アプリでクルマの利用状況を確認し、乗りたい日時が空いていれば予約を入れるだけだ。これで年間72日/7200km(オーナー4名の場合)を上限とした利用が可能となる。
車両保管場所は神奈川県横浜市、第三京浜道路の羽沢ICのすぐ近くにあり、都心からもほど近い。広大なガレージの上はカフェやシミュレーター、ビリヤードなどがあるオーナー専用のラウンジスペースとなっているので、オーナー同士のコミュニケーションにもいいし、リモートワークの場所として使うことも可能だ。
対象車種はクラシックカーから最新のクルマまで、どんなクルマでもOK。メンテナンスや保管場所を、維持費を気にせずに憧れのクルマを楽しめる月額制の共同所有サービスは、新しい時代のクルマの楽しみ方と言えるだろう。