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BMW M4 GT3
連覇を狙うROWEレーシングのM4 GT3
100年に及ぶスパ24時間レースにおいて、BMWはこれまで25勝を記録。Mモータースポーツは記念すべきアニバーサリーレースにおいて26勝目を目指し、4台の「BMW M4 GT3」がプロカテゴリーに参戦することになった。
フィリップ・エング、マルコ・ヴィットマン、ニック・イェロリーの3人がドライブする、ROWEレーシングのM4 GT3の98号車は、2023年のスパ24時間を制しており、今年もその再現を狙う。スパを拠点とするBMW MチームWRTは、100周年を記念したスペシャルリバリーを採用。また、BMW Mモータースポーツは「635 CSi」「3.0 CSL」「1800 TI/SA」という過去の優勝車を会場に展示する。
プロカテゴリーに参戦する2つのBMW Mモータースポーツチームは、ROWEレーシングが3回(2016、2020、2023年)、BMW MチームWRTが2回(2011、2014年)と、5回のスパ優勝を経験。ROWEレーシングがタイトル防衛に集中する一方、BMW MチームWRTはホームレースで久々の勝利を目指す。
BMW Mモータースポーツを率いるアンドレアス・ロスは、スパ24時間レースに向けて次のように意気込みを語った。
「今週末、5週間で3度目の24時間レースとなる、スパ・フランコルシャン24時間が開催されます。BMW M4 GT3はニュルブルクリンクとル・マンにおいて表彰台を獲得することができました。このレースに向けた私たちの目標は、昨年の優勝を再現することのみです」
「ディフェンディング・チャンピオンのROWEレーシングとBMW MチームWRTから、4台のBMW M4 GT3、そして12名のBMW Mワークスドライバーがプロカテゴリーにエントリーします。4台のクルーは全員がレースに勝つポテンシャルを持っており、非常に強力なラインアップを組むことができました。100周年を迎えた主催者にお祝いを申し上げるとともに、26回目の総合優勝で締めくくることができるよう、この華やかなイベントを楽しみにしています」
4台が優勝を狙える強力な布陣
ROWEレーシングは、2連覇を狙うのM4 GT3の98号車に加えて、998号車をエントリー。マルチ・バンクグループのリバリーを纏い、ダン・ハーパー、マックス・ヘッセ、アウグスト・ファルフスがドライブ。この3名は4月にポール・リカール(フランス)で開催されたファナテックGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ開幕戦で優勝しており、ランキングトップクルーとしてスパに登場する。
BMW MチームWRTは、2023年同様、M4 GT3の32号車を、シェルドン・ファン・デル・リンデ、ドリス・ヴァントール、チャールズ・ワーツがドライブ。46号車は、ラファエレ・マルチェロ、マキシム・マルタン、ヴァレンティーノ・ロッシの3名をエントリーした。プロカテゴリーの2台には100周年を記念したスペシャルリバリーが施される。
また、BMW MチームWRTはブロンズカテゴリーに3台目のマシンを投入。M4 GT3の30号車は、イェンス・クリングマン、アフマド・アル・ハーティ、サム・デ・ハーン、カラン・ウィリアムズがドライブする。同じくブロンズクラスにエントリーする、チーム・センチュリー・モータースポーツの991号車は、コナー・デ・フィリッピ、ペドロ・エブラヒム、ダレン・レオン、トビー・サワリーの4名がエントリーした。