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Volkswagen Golf R
最速のフォルクスワーゲンが誕生
フォルクスワーゲンは、ゴルフの最上級グレード「ゴルフR」と「ゴルフR ヴァリアント」の改良新型を世界初公開した。ゴルフR改良新型は内外装を刷新し、2.0直列4気筒TSIガソリンターボエンジンは、先代モデルから14PSパワーアップした、最高出力333PS、最大トルク420Nmを発揮する。
ゴルフRは、7速DSG(DCT)とR-パフォーマンス・トルクベクタリング付き「4MOTION」を介して強力なパワーで4輪を駆動。フォルクスワーゲンが誇る「4MOTION」は駆動力を前後アクスルに個別配分することでコーナリング性能を最適化、抜群の走行安定性と俊敏性を実現している。
オプションの「Rパフォーマンスパッケージ」を装着すると、最高速度は250km/hから、270km/hにまで引き上げることができる。これにより、ゴルフRとゴルフR ヴァリアントは、アルテオンR シューティングブレークと並び、世界で最も速いフォルクスワーゲンモデルとなった。
ドイツにおける価格はゴルフ Rが5万3795ユーロから、ゴルフ R ヴァリアントが5万5065ユーロから。またエクステリアとインテリアをブラックで統一した特別限定仕様車「ゴルフ R ブラックエディション」は5万8440ユーロとなっている。
アップデートされたエクステリア
新型ゴルフR/ゴルフR ヴァリアントは、2024年にフェイスリフトを実施した8代目ゴルフをベースに開発。LEDプラス・ヘッドライト、イルミネーテッド「VW」バッジ、バンパーに配置されたエアカーテン、新しいLEDテールライトクラスターなど、エクステリアがブラッシュアップされた。
足元にはオプションとして新デザインの19インチ鍛造「Warmenau」ホイールも用意された。このホイールはシャープでクリーンなデザインに加えて、ホイール1本あたりの重量はわずか8kg。効率的なブレーキ冷却性能を備えており、特にサーキット走行時に効果を発揮する。
コクピットに用意された「ゴルフR」専用表示
新型ゴルフRは、改良型「デジタルコクピットプロ」を標準装備。10インチディスプレイには、他のモデルと同様のクラシカルなメーター表示に加え、丸型レブカウンターを中央に配置した「Rモデル」専用スポーツスキンや水平エンジン回転数を表示する「Rビュー」が搭載されている。
12.9インチ独立型タッチディスプレイを導入し、インフォテインメントシステムは最新の「Ready 2 Discover」を標準装備。オートエアコン、イルミネーテッドタッチスライダーコントロール機能に加え、音声アシスタント「IDA」には人工知能(AI)技術が導入された「ChatGPT」が組み込まれている。
ドライバーシートとパッセンジャーシートは、ヘッドレスト一体型トップスポーツシートを採用。ブラックのナッパレザーを使用したインテリアには、カーボンルックエレメント、シートバックレストの「R」ロゴなどもオプションで用意された。また、リアルカーボンのインテリアアプリケーションを装着することもできる。
ダークな「ブラックエディション」も登場
特別限定モデルとして、改良新型発売時点から設定される「ゴルフR ブラックエディション」は、洗練されたダークなエクステリアを導入。「VW」バッジと「R」ロゴをブラックアウト、専用の「R」ロゴをあしらったブラックの「Rブレーキキャリパー」、ブラックの19インチエストリルホイール、ブラックのテールパイプトリムなどが、クールなエクステリアを演出する。
ダーク化された「IQ.LIGHT LEDマトリックス・ヘッドライト」も標準装備。また、他のモデルではオプション設定されている「Rパフォーマンス・パッケージ」も標準搭載される。