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BENTLEY CONTINENTAL GT
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ASTON MARTIN DB12
グランドツアラーかスーパースポーツか
「アストンマーティン DB12」と「ベントレー コンチネンタルGT」はともにラグジュアリーな英国製クーペであるが、ディメンションを比べるとDB12のほうが全長で170mm、ホイールベースで46mm短く、全高も102mm低い。一方で14mm幅広いので、コンチネンタルGTよりもコンパクトかつワイド&ローであることがわかる。つまりDB12はコンチネンタルGTよりもスーパースポーツとしてのキャラクターが強いと言えそうだ。
一方、コンチネンタルGTは、その名のとおりグランドツーリングカーらしい堂々たるボディとなっている。なお、車両重量がDB12よりも671kgも重いのは、後述するようにコンチネンタルGTがプラグインハイブリッド車となったことと無関係ではない。
ベントレー コンチネンタルGT スピード
ボディサイズ=全長4895mm×全幅1966mm×全高1397mm
ホイールベース=2851mm
車両重量=2459kg
タイヤサイズ=275/35ZR22(前)/315/30ZR22(後)
アストンマーティン DB12
ボディサイズ=全長4725mm×全幅1980mm×全高1295mm
ホイールベース=2805mm
車両重量=1788kg
タイヤサイズ=(前)275/35ZR21(後)325/30ZR21
電気の力を得たコンチネンタルGT、内燃機関の可能性を感じさせるDB12
新世代のコンチネンタルGTのハイライトは、やはりプラグインハイブリッド車となったことにあるだろう。どちらも4.0リッターのV8を搭載しているという点で共通しているが、コンチネンタルGTには強力なモーターが加わるため、最大トルクはDB12を200Nmも上回る。
一方、最高出力の差はおよそ100PSであり、モーターによるアシストなしでこの数値を叩き出したDB12は、内燃機関の高いポテンシャルを見せつけたともいえそうだ。
ちなみに、コンチネンタルGTはAWDであるのに対しDB12はRWDというのも、両車の大きな違いのひとつだ。
ベントレー コンチネンタルGT スピード
エンジン形式=V型8気筒ツインターボエンジン+モーター
排気量=3996cc
最高出力=782PS ※システム総合最高出力
最大トルク=1000Nm ※システム総合最大トルク
トランスミッション=8速AT
駆動方式=AWD
アストンマーティン DB12
エンジン形式=V型8気筒ツインターボエンジン
排気量=4000cc
エンジン最高出力=680PS/6000rpm
エンジン最大トルク=800Nm/2750-6000rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=RWD
パワートレインの差が価格の差に
英国の誇るラグジュアリーブランドのモデルである両車だが、その価格にはおよそ1000万円もの差が見られる。
これは機能装備が大きく異なるというよりは、コンベンショナルなエンジンを搭載するDB12に対し、コンチネンタルGTは最新のプラグインハイブリッドパワートレインを搭載する最強グレードの「スピード」であることが大きな要因だろう。
価格だけで見れば、今後追加されると見られるコンチネンタルGTのベースグレードのほうが、DB12のライバルとしては妥当かもしれない。