【WEC】ポルシェ 911 GT3 R LMGT3 92号車がシーズン2勝目を獲得

「ポルシェ 911」がサンパウロ6時間でLMGT3クラス優勝「予選2位から巧みなタイヤ戦略でトップに」【動画】

WEC第5戦サンパウロ6時間レースにおいて、マンタイ・ピュアレクシングのポルシェ 911 GT3 R LMGT3 92号車が、シーズン2勝目を飾った。
WEC第5戦サンパウロ6時間レースにおいて、マンタイ・ピュアレクシングのポルシェ 911 GT3 R LMGT3 92号車が、シーズン2勝目を飾った。
ブラジルのインテルラゴス・サーキットを舞台に、2024年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)第5戦サンパウロ6時間レースが開催。GT3レーシングカーで争われるLMGT3クラスにおいて、マンタイ・ピュアレクシングのポルシェ 911 GT3 R LMGT3 92号車が、今シーズン2勝目を飾った。

Porsche 911 GT3 R LMGT3 

911 GT3 R 92号車がフロントロウを確保

第5戦サンパウロ6時間レースにおいて、LMGT3クラスで勝利を飾ったマンタイ・ピュアレクシングのポルシェ 911 GT3 R LMGT3 92号車。
7月13日に行われた予選・ハイパーポールにおいて、911 GT3 R LMGT3 92号車のアレクサンドル・マリキンが2番手グリッドを確保した。

10年ぶりのWEC開催を実現した第5戦サンパウロ6時間レースに、ポルシェは2台の「911 GT3 R LMGT3」をエントリー。マンタイEMAの91号車をヤッセル・シャヒン、モリス・シューリング、リヒャルト・リーツの3人、マンタイ・ピュアレクシングの92号車をアレクサンドル・マリキン、ジョエル・シュトルム、クラウス・バチェラーがドライブする。

7月13日、LMGT3クラスは2回に分けて予選を実施。ポルシェ勢はアレクサンドル・マリキンがアタックを担当した92号車が2番手、ヤッセル・シャヒンがステアリングを握った91号車が9番手でトップ10で争われるハイパーポールに進出する。最終グリッドを決定するハイパーポールにおいて、マリキンは1分34秒804のタイムで「ランボルギーニ ウラカン LMGT3 エボ2」85号車に続く2番手を獲得。シャヒンは1分35秒471で5番手グリッドを確保した。

ポールポジションを逃したマリキンは「ポルシェ 911 GT3 R LMGT3はインテルラゴスでよく走ってくれましたし、ラップタイムもまずまずでした。2番手という結果には満足していませんし、ポールポジションとの差が大きすぎます。それでも日曜日には長いレースが待っていますし、フロントロウからのスタートですから、何でも可能だと考えています」と予選とハイパーポールを振り返った。 

最初のスティントでトップに浮上

第5戦サンパウロ6時間レースにおいて、LMGT3クラスで勝利を飾ったマンタイ・ピュアレクシングのポルシェ 911 GT3 R LMGT3 92号車。
決勝レースは、最初のスティントの段階で92号車がトップに浮上。その後のレースも、巧みなタイヤ戦略でリードをキープした。見事シーズン2勝目を決めた。

7月14日の決勝レース、マンタイ・ピュアレクシングのポルシェ 911 GT3 R LMGT3 92号車は、スタートを担当したマリキンが、最初のスティントで前を走るランボルギーニ ウラカン LMGT3 エボ2 85号車をパスしてトップに浮上する。

その後のスティントでもシュトルム、バチェラーと安定したペースでバトンを繋ぎトップをキープ。見事、開幕戦カタールに続くシーズン2勝目を飾った。チームメイトのマンタイEMAの91号車は、ペナルティやアクシデントに見舞われ、12位でレースを終えている。マンタイ・レーシングのマネージングディレクターを務めるニコラス・レーダーは、次のようにレースを振り返った。

「サンパウロにおいて我々のマシンは最速ではありませんでしたが、巧みなタイヤ戦略により、クラス優勝を達成することができました。タイヤマネージメントがうまく機能し、最終的にライバルよりも前のポジションでレースを走り切ることができたのです」

92号車のクルーは今回の優勝において、ドライバーズ選手権において2番手以下を大きく引き離して首位を独走。シュトルムは次のように喜びを語っている。

「開幕戦に続き優勝できたことに興奮しています。正直、レースは予想以上にトリッキーでした。僕自身も良いドライブができましたし、タイヤマネジメントも完璧でした。パフォーマンスも戦略も的確でしたね。メカニックからエンジニア、チームメイトに至るまで、チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれました」

WEC第5戦サンパウロ6時間レースを動画でチェック!

第5戦サンパウロ6時間レースにおいて、2位表彰台を獲得した、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのポルシェ 963 6号車。

サンパウロ6時間で「ポルシェ 963」6号車が2位獲得「アクシデントを乗り越えドライバーズ選手権でリード拡大」【動画】

2024年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)第5戦サンパウロ6時間レースが、ブラジルのインテルラゴス・サーキットで開催され、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの「ポルシェ 963」6号車(ケビン・エストレ/アンドレ・ロッテラー/ローレンス・ヴァントール)が2位、5号車(マット・キャンベル/ミカエル・クリステンセン/フレデリック・マコヴィッキィ)が3位表彰台を獲得した。

キーワードで検索する

著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…