正式発表間近の「パナメーラ ターボ S」後継モデルがニュルで最高記録樹立

ハイパフォーマンス仕様の新型「ポルシェ パナメーラ」がニュルブルクリンクのタイムを5秒以上更新【動画】

正式発売を控えた新型「ポルシェ パナメーラ」のハイパフォーマンス仕様が、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおいて、新記録となる7分24秒172ををマークした。
正式発売を控えた新型「ポルシェ パナメーラ」のハイパフォーマンス仕様が、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおいて、新記録となる7分24秒172ををマークした。
2024年7月12日、正式発表を直前に控えた新型「ポルシェ パナメーラ」のハイパフォーマンス仕様が、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおけるタイムアタックを敢行。従来の記録を5.64秒更新する7分24秒172を叩き出した。

Porsche Panamera

最強のハイブリッドパワートレインを搭載

新型「ポルシェ パナメーラ」のハイパフォーマンス仕様は、最新のハイブリッドパワートレインを搭載。今回もアタックはテストドライバーのラース・カーンが担当した。
新型ポルシェ パナメーラのハイパフォーマンス仕様は、高性能ハイブリッドパワートレインを搭載。今回もアタックはテストドライバーのラース・カーンが担当した。

世界屈指の過酷さを誇るニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを舞台に、ポルシェのテストドライバーを務めるラース・カーンがまもなく登場予定の高性能バージョンの新型「パナメーラ」のプレプロダクト仕様のステアリングを握った。このパナメーラは、パナメーラ ターボ Sの後継モデルとして投入され、高性能ハイブリッドパワートレインを搭載する。

カーンは2016年と2020年にパナメーラでノルドシュライフェのクラス記録を樹立しており、2020年にはパナメーラ ターボ Sで7分29秒81をマーク。今回の7分24秒172は、この記録を5秒以上短縮したことになる。アタックを終えたカーンは、次のように今回のタイムアタックを振り返った。

「ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでは、特に車両の横方向のドライビングダイナミクスが特に重要となります。新型パナメーラは、この分野において大きな進化を遂げました。車両に厳しい要求を突きつけるコーナーが連続するサーキットセクションにおいて、このパナメーラは素晴らしい反応を見せてくれました」

快適性と走行性能を高次元で両立

正式発売を控えた新型「ポルシェ パナメーラ」のハイパフォーマンス仕様が、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおいて、新記録となる7分24秒172ををマークした。
起伏が激しく、様々な路面コンディションが存在するノルドシュライフェにおいて、新型パナメーラは、高いレベルの走行性能と快適性を発揮した。

新型パナメーラ ハイパフォーマンス仕様は、パワフルなV型8気筒エンジンに高効率電気モーターを搭載。カーンはパワートレインの進化だけでは、ノルドシュライフェで5秒もタイムを短縮することはできないと指摘する。

「ハイブリッドパワートレインはもちろん、エアロダイナミクス、シャシー、そしてミシュランの新しい超高性能タイヤ……。その進化は数えればきりがありません。特に新たに導入されたポルシェ・アクティブライドがパフォーマンスアップに貢献しています。起伏の激しいニュルブルクリンクにおいて、コーナリング時の安定性は完全に新しいレベルに達しています」

「このフィーリングはドライバーとしても、好印象を受けました。私たちの開発作業によって、日常域における最高レベルのドライビングコンフォートが実現したのです。あらゆる路面状況が存在するニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおいて、その進化をはっきりと感じることができました」

「快適性とスポーツ性能に関して、これだけ懐の深いポルシェは他に存在しません。新型パナメーラは、エクスクルーシブなツーリングサルーンの優れた快適性と、スポーツカーのハンドリングを兼ね備えているのです」

今回、タイムアタックに使用されたプロトタイプは、オプションのカーボン製エアロキットを装着。フロントアクスルのドラッグを低減し、アダプティブ4ウェイ・リヤスポイラーと組み合わせることで、ベースモデルよりもダウンフォース量が大幅に増加する。

新型ポルシェ パナメーラのニュルアタックを動画でチェック!

911を思わせるスポーティな4ドアクーペのフォルムはさらにエレガントさを増した第3世代「パナメーラ」。パフォーマンスと環境性能もさらに向上したという。

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第3世代となるパナメーラが登場した。911を思わせるスポーティな4ドアクーペのフォルムはさらにエレガントさを増し、パフォーマンスと環境性能もさらに向上。新メカニズムも採用したという走りは、4ドアスポーツの新たなスタンダードとなるか。(GENROQ 2024年5月号より転載・再構成)

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