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Rolls-Royce Silver Shadow / Jaguar E-type 4.2
フラッグシップイベントに登場する貴重な車両
ハンプソン・オークションズは、1987年にマークとジェフリー・ハミルトンにより「ハンプソン・モーターセールス」として設立。マーク・ハミルトンの引退後は息子のザック・ハミルトンにより、クラシックカーを専門に扱う最高級レベルのオークションハウスとして、ヨーロッパにその名を馳せている。
今回、彼らがフラッグシップイベントに位置付けている「オールトンパーク・ゴールド・カップ・セール」に、貴重なヒストリックカーコレクションを多数出品することが明らかになった。その中には、文字通り納屋で発見された2台、1970年型「ジャガー Eタイプ 4.2リッター 2+2」と 1975年型「ロールス・ロイス シルバーシャドウ」が含まれる。
この他にも、完璧にレストアされたばかりの1956年型「ブリストル ドロップヘッド クーペ」、わずか154台のみが製造された右ハンドルの「フェラーリ 308 GTB」、走行距離わずか2万9000kmの1978年型「マセラティ メラクSS」など、珠玉のコレクションがオールトンパークに登場する予定だ。
納屋で発見された2台の英国製クラシック
今回、マネージングディレクターのザック・ハミルトンは、飛び回るニワトリを追い払い、ウールワース納屋で発見された2台の貴重な英国製ヒストリックカーを“発掘”した。この1970年型「ジャガー Eタイプ 4.2リッター 2+2」は、1986年からホコリを被ったまま納屋に保管され続けていた個体だ。
Eタイプは、1970年代半ばに売り手の亡き夫が、21歳の誕生日に自分へのプレゼントとして購入。以来、亡き夫はこの美しいクーペを家族のために使い続けていた。ところが、ウールワース自宅外に駐車していたところ、車両窃盗犯から盗まれそうになったため、鍵付きの納屋に保管ことになった。そして、その後40年近く手つかずのまま納屋に放置されることになったという訳だ。
数年後、この納屋のコレクションに 1975年型「ロールス・ロイス シルバーシャドウ」が加わった。こちらも数十年、ジャガーと共に納屋でホコリを被ることになる。どちらの車両も保存状態があまり良くないため、完全なレストアが必要。ノーリザーブで出品されることから、やり甲斐を求めるカーエンスージアストにとっては最高の素材となりそうだ。