独仏の代表的なコンパクトカー「フォルクスワーゲン ゴルフ」と「プジョー 308」を比較

ディーゼルの「フォルクスワーゲン ゴルフ」と小排気量ガソリンの「プジョー 308」をスペック比較

ドイツとフランスは隣り合う国でフォルクスワーゲンとプジョーという国を代表する自動車メーカーを持つ。それぞれのメーカーの顔ともいえる「フォルクスワーゲン ゴルフ スタイル」と「プジョー 308 アリュール」をスペック面で比較してみよう。

VOLKSWAGEN GOLF × PEUGEOT 308

ゴルフのほうが小さく重い

コンパクトなハッチバックという点では、「フォルクスワーゲン ゴルフ」も「プジョー 308」も共通している。ただ、ボディサイズもホイールベースもゴルフのほうがひとまわりコンパクトである。デザインについても、ゴルフはシンプルで質実剛健という感じだが、308はアグレッシブで挑戦的な印象を覚える。

しかし、今回の比較したグレードで比べると重量はゴルフのほうが110kgも重い。これは2.0リッターディーゼルと1.2リッターガソリンという、パワートレインの違いが大きく影響している。

ボディサイズ=全長4295mm×全幅1790mm×全高1475mm
ホイールベース=2620mm
車両重量=1460kg
タイヤサイズ=225/45R17

ボディサイズ=全長4420mm×全幅1850mm×全高1475mm
ホイールベース=2680mm
車両重量=1350kg
タイヤサイズ=225/45R17

パワートレインは対照的

ゴルフと308のパワートレインは、エンジンもギアボックスも対照的だ。ゴルフのエンジンはディーゼルエンジンで、308のエンジンはガソリンのいわゆるダウンサイジングターボエンジンというもの。ギアボックスはゴルフが7速DCTで、308はトルコン式8速ATとなっている。

ディーゼルエンジンはトルクが太く、ガソリンターボエンジンよりも高速走行時の巡航性能が高い。だが、ストップ&ゴーが繰り返される市街地では、重い車重もあってガソリンターボエンジンより不得意かもしれない。それと最近静かになったとはいえ、いまだにノイズが気になるデメリットがある。だが、308のダウンサイジングガソリンターボエンジンは、車格からすると、高速走行では物足りないと感じるかもしれない。

エンジン形式=直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ
排気量=1968cc
最高出力=150PS/3000〜4200rpm
最大トルク=360Nm/1600〜2750rpm
トランスミッション=7速DCT(DSG)
駆動方式=FWD

エンジン形式=ターボチャージャー付直列3気筒DOHC
排気量=1199cc
最高出力=130PS/5500rpm
最大トルク=230Nm/1750rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=FWD

新型ゴルフの方が高くなる予感

新型ゴルフは現時点では日本版の価格が未発表のため、欧州版を参考価格としている。日本版も欧州版と同価格で発売されると仮定すると、ゴルフの方が308よりも約210万円高い価格になる。しかしディーゼルは燃料が軽油なのでガソリンよりも安く、燃費も良い傾向にあるため、ランニングコストも考えれば価格差は多少埋まりそうだ。

車両本体価格

VW ゴルフ スタイル 約556万4700円(欧州仕様 34,350ユーロ、1ユーロ162円換算)
プジョー 308 アリュール 346万6000円

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