「フォード マーベリック ハイブリッド」に4WDが追加

米で大人気コンパクトピックアップ「フォード マーベリック」にハイブリッド+4WDを追加

コンパクトピックアップ「フォード マーベリック」の2025年モデルの走行シーン。
コンパクトピックアップ「フォード マーベリック」の2025年モデルが登場。オーナーからの希望が高かった、ハイブリッド・モデルで4WDが選べるようになった。
フォードはコンパクトピックアップ「マーベリック ハイブリッド」に、2025年モデルから待望の4輪駆動モデルを追加した。2025年モデルのマーベリックとマーベリック ハイブリッドは、8月1日から受注をスタート。デリバリーは2024年後半を予定している。

Ford Maverick

フォードも予想外のベストセラーに

コンパクトピックアップ「フォード マーベリック」の2025年モデルのエクステリア。
2021年にデビューしたマーベリックは、コンパクトながらも高い居住性と走破性能、リーズナブルな価格によって、フォードの予想を超える大ヒットとなった。

2021年にデビューした「フォード マーベリック」は、コンパクトピックアップという、これまで米国注目されてこなかったセグメントに新風を巻き起こすことになった。そのヒットは、フォードをして“サプライズ”と言えるほどだったという。フォードのピックアップ最小サイズながらも、マーベリックは十分な居住性と走行性能、そして高い用途性を確保。さらに米国市場で販売される全ピックアップの中で、最もリーズナブルなプライスタグが付けられている。

2025年モデルからは「マーベリック ハイブリッド」に待望の4輪駆動モデルが追加された。マーベリック ハイブリッドは2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンに、高効率電気モーターを組み合わせ、高い効率性を実現。また、2025年モデルから、コクピットに13.2インチタッチスクリーンを導入し、「Apple CarPlay」や「Android Auto」へのシームレスな接続、牽引能力の向上なども図られている。

これらのアップデートは、マーベリックオーナーからの様々な要望を受けて実施。マーベリックが持つ唯一無二の個性は、コンパクトカーや小型SUVといった他のセグメントからの買い替え需要も引きつけており、マーベリックを購入したカスタマーの60%が、他ブランドの車両を下取りに出しているという。

待望の「ハイブリッド+4WD」が登場

コンパクトピックアップ「フォード マーベリック」の2025年モデルの走行シーン。
2025年モデルから、これまで前輪駆動モデルのみに設定されていたハイブリッドパワートレインが、4WDモデルでも選べるようになった。

マーベリック・オーナーからの最も要望が高かったのが、ハイブリッドモデルへの4WDの追加だった。マーベリックのハイブリッド+4WDは、様々な路面コンディションや天候において、完璧な効率性と高いトラクションを発揮。2025年モデルでは「XL」「XLT」「ラリアット」の各トリムで、ハイブリッド+4WDを選ぶことができる。

ハイブリッド+4WDの組み合わせを選ぶと、牽引オプションの「4K・トウ・パッケージ」を搭載することがができる。最大積載量は1500ポンドが確保され、小型キャンピングカー、パーソナルウォータークラフト、ユーティリティトレーラーなどを牽引することが可能だ。

荷台に設置可能な「マーベリック・フレックスベッド」は、積載物の整理・管理に有効なアイテム。サイドウォールポケットはフロアをフレキシブルに仕切ることが可能で、荷台から積載物が滑り落ちることを防ぐ。上部ポケットには仕切りが設けられており、上段には木材などの長尺物、下段にはマルチバッグを搭載する。また、マルチポジションテールゲートと組み合わせることで、4×8フィート・ハーフインチ合板を最大18枚も積載することができる。

13.2インチタッチスクリーンを搭載

コンパクトピックアップ「フォード マーベリック」の2025年モデルのインテリア。
従来の8インチディスプレイから、クラス最大となる13.2インチタッチスクリーンを搭載。パーキングをサポートする「360度カメラ」も導入された。

コクピットには、フォードの最新車内コミュニケーションエンターテインメントシステム「SYNC 4」を搭載。従来の8インチに代わり、クラス最大の13.2インチタッチスクリーンが導入された。また、ドライバーズシート前方には、メーター機能を統合した8インチデジタルインストゥルメントクラスターがレイアウトされる。

強化された音声認識と最新ナビゲーション機能を備えた「SYNC 4」には、新たに5Gモデムも導入されており、搭載されるデジタル機能やソフトウェアが自動的にアップデートされる。さらに、2025年モデルからは狭い場所でのパーキングをサポートする「360度カメラ」を搭載。Fシリーズに先行導入された機能となり、後方視界の悪いピックアップでは重宝する機能だと言えるだろう。

トレーラー牽引にアシスト機能を追加

従来の8インチ・ディスプレイから、クラス最大となる13.2インチ・タッチスクリーンを搭載。パーキングをサポートする「360度カメラ」も導入された。
マーベリックのオーナーの多くが乗用車やコンパクトSUVからの乗り換えのため、慣れないトレーラー牽引をサポートする機能が新たに追加された。

前述のようにマーベリックオーナーの半数は、コンパクトカーやコンパクトSUVからの乗り換えとなっているため、2025年モデルから2つのアシスト機能が追加された。

「プロ・トレーラー・ヒッチアシスト」は、トレーラー連結をサポート。リヤカメラとコーナーレーダーを使用することで、車両のヒッチとトレーラー側のカプラーを接続すると同時に、トラックのスピード、ステアリング、ブレーキを自動制御する。「プロ・トレーラー・バックアップアシスト」は、トレーラーをバックさせる際、ノブを回してトレーラーの進行方向を指示するだけで、簡単にバックさせることができる機能となる。 

2024年のパイクスピークを制した「フォード F-150 ライトニング スーパートラック EV」。

2024年パイクスピーク総合優勝はなんと「フォード F-150 ライトニング スーパートラック EV」【動画】

6月23日に米国・コロラド州で開催された「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(PPIHC)」において、ロマン・デュマがドライブした「フォード F-150 ライトニング スーパートラック EV」が8分53秒553のタイムを叩き出し、総合優勝を飾った。

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ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…