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BMW X3 30L xDrive
中国・瀋陽の合弁工場で製造
新型BMW X3は、車両コンセプト、デザイン、技術、装備など、中国市場のターゲット層の嗜好に合わせて、すべて中国で企画・開発が行われた。BMWと中国のブリリアンス・オートモーティブの合弁企業「BMWブリリアンス・オートモーティブ(BBA)」の瀋陽工場で生産される。
瀋陽で生産される新型「X3 30L xDrive」は、BMWの最新デザインの特徴であるクリアでモダンなサーフェイスと、Xモデルの典型的なプロポーションを融合。長いルーフラインはリヤに向かって緩やかに流れ、ロングホイールベース(LWB)によるダイナミックに伸びたシルエットを生み出している。
全長4865mm、全幅1920mmと、競争の激しい中国のミドルサイズSUVセグメントにおいて、最もゆったりとしたサイズを手にした。ボディコンポーネントにブラックパーツの比率を高めることで、スポーティなキャラクターを強調。BMWキドニー・グリルには「BMWアイコニック・グロー」が標準装備される。エクステリアカラーは表情豊かなフローズン仕上げを含む、6種類のメタリックペイントが用意された。
ホイールベース延長による居住性拡大
中国市場向けX3は、グローバル仕様のX3から110mmも延長された、ホイールベース2975mm。延長分はすべてリヤシートのレッグルームに当てられ、中国で求められる大幅な居住性アップを実現した。リヤシートにはコンフォートクッションと、ワイヤレス充電用トレイを内蔵したセンターアームレストが標準装備される。
コクピットには、BMWオペレーティング・システム9、BMWカーブド・ディスプレイ、BMWインタラクション・バー、リム下部がフラット化されたステアリングホイール、センターコンソールとドアパネルのカラーコントラスト・ライティングエレメントを導入。標準装備のレザー調ヴェガンザ・コンフォートシートは、3パターンのツートーンカラーをラインナップする。
中国市場において、先代X3は2023年に15万6000台がデリバリーされ、最も販売されたBMWモデルとなった。これは中国で販売されているXモデルの約40%を占めている。4代目へと進化したX3は、中国市場で求められるリヤシートの居住性アップを果たしたことで、さらに高い人気を集めることになりそうだ。