【WEC】キャデラックが2025年のWECに2台体制で参戦

キャデラックが2025年から2台体制でWECに参戦「ハーツ・チーム・ジョタがポルシェからキャデラックにマシン変更」

キャデラックは、ワークスチームのキャデラック・レーシングとハーツ・チーム・ジョタがタッグを組み、2025年シーズンのWECに2台の「Vシリーズ.R」で参戦すると発表した。
キャデラックは、ワークスチームのキャデラック・レーシングとハーツ・チーム・ジョタがタッグを組み、2025年シーズンのWECに2台の「Vシリーズ.R」で参戦すると発表した。
キャデラック・レーシングは、FIA世界耐久選手権(WEC)のハイパーカープログラムを、2025年シーズン開幕戦から2台体制に拡大。英国のプライベーター「ハーツ・チーム・ジョタ(Hertz Team JOTA)」とジョイントし、LMDh規定で開発されたプロトタイプレーシングカー「Vシリーズ.R」を2台投入する。

Cadillac Hertz Team JOTA

WEC優勝経験を持つ有力プライベーター

2024年の第3戦スパ・フランコルシャン6時間で優勝経した、有力プライベーター「ハーツ・チーム・ジョタ」が、2025年はポルシェ 963からキャデラック Vシリーズ.Rにマシンを変更する。
2024年の第3戦スパ・フランコルシャン6時間で優勝経した、有力プライベーター「ハーツ・チーム・ジョタ」が、2025年はポルシェ 963からキャデラック Vシリーズ.Rにマシンを変更する。

2000年に英国を拠点に設立されたハーツ・チーム・ジョタは、耐久レースシリーズのLMP2クラスにおいて多くの勝利や表彰台を獲得。2014年のル・マン24時間レースでは、ザイテック・Z11SN ニッサンでLMP2クラス優勝を達成している。

2023年シーズンから、ポルシェのプライベーターチームとしてWECのハイパーカークラスに参戦。今シーズンの第3戦スパ・フランコルシャン6時間では「ポルシェ 963」12号車(ウィル・スティーブンス/カラム・アイロット)が、プライベーターながらも、並み居るワークスチームを抑えて初のWEC総合優勝を飾った。

2025年シーズンはキャデラック・レーシングと提携し、マシンをポルシェ 963から「キャデラック Vシリーズ.Rに」変更。キャデラック・ハーツ・チーム・ジョタとしてWECにフル参戦する。キャデラックのグローバル副社長を務めるジョン・ロスは、今回の発表を受けて次のようにコメントした。

「キャデラックはFIA世界耐久選手権の一員として、世界最高峰の耐久レースシリーズを戦えることを誇りに感じています。2025年はハーツ・チーム・ジョタを私たちのチームに迎えることになります。数十年にわたるモータースポーツに関する知識と経験を結集することで成功を収め、世界中でキャデラック・ブランドの新たなサポーターを生み出すことになるでしょう」

WECプログラムを2台体制に拡大

キャデラック・レーシングとハーツ・チーム・ジョタ提携し、2台のVシリーズ.Rを2025年のWECにエントリーする。
キャデラック・レーシングとハーツ・チーム・ジョタが提携、2025年のWECにに2台のVシリーズ.Rをエントリーすることが発表された。

2023年シーズンからIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とWECに投入されたキャデラック Vシリーズ.Rは、キャデラック製5.5リッターV型8気筒「LMC55R」自然吸気エンジンに、電気モーターとXトラック製7速シーケンシャルミッションの組み合わせたLMDh規定マシン。

2024年シーズンはキャデラック・レーシングから1台のみWECにフル参戦しており、第4戦ル・マン24時間レースにはレギュラーの2号車に加えて、キャデラック・レーシングの3号車とウェーレン・キャデラック・レーシングの311号車が参戦を果たしている。

2025年シーズンから、WECでは1マニュファクチャラーにつき2台の参戦を義務付ける新規定が導入されることを受けて、キャデラック・レーシングはハーツ・チーム・ジョタと提携を決定。 キャデラック・ハーツ・チーム・ジョタから、12号車と38号車のVシリーズ.Rがエントリーする。

WECのドライバーラインナップは今後発表される予定。また、2025年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の参戦プログラムに関しても、後日発表される。

幾度となくコースコーションが出されたIMSA第8戦「スポーツカー・ウィークエンド」において、ポルシェ 963が1-2フィニッシュを飾った。

IMSA第8戦スポーツカー・ウィークエンドで「ポルシェ 963」が勝利「残り17分のスプリントレースを制す」【動画】

8月4日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権、2024年シーズン第8戦「IMSAスポーツカー・ウィークエンド」が、ウィスコンシン州のロード・アメリカで開催。荒れたレース展開のなか、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのポルシェ 963の6号車が、チームメイトの7号車を0秒390差に従えて、1-2フィニッシュを飾った。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…