「マクマートリー スピアリング ピュア」がホームコースで新記録を樹立

F3のラップレコードを更新したサーキット用EV「マクマートリー スピアリング ピュア」「しかも出力80%でのアタック」【動画】

ホームコースのキャッスル・コーム・サーキットにおいて、54秒559のラップレコードを記録した、マクマートリー スピアリング ピュア。
ホームコースのキャッスル・コーム・サーキットにおいて、54秒559のラップレコードを記録した、マクマートリー スピアリング ピュア。
マクマートリー・オートモーティブ(McMurtry Automotive)が開発したフル電動サーキット専用車「スピアリング ピュア」が、ホームコースのキャッスル・コーム・サーキットにおいて、54秒559のラップレコードを記録した。今回の記録は80%のパワー制限が掛けられる中でマークされている。

McMurtry Spéirling PURE

従来のラップレコードを大幅に更新

パートナーシップ契約を結ぶ地元のキャッスル・コーム・サーキットにおいて、F3マシンが持っていた従来のラップレコードを大幅に更新した。
パートナーシップ契約を結ぶ地元のキャッスル・コーム・サーキットにおいて、F3マシンが持っていた従来のラップレコードを大幅に更新した。

英国のグロスターシャーを拠点とする、新興EVメーカーのマクマートリー・オートモーティブは、本社ファクトリーからわずか30分の距離にあるホームコース「キャッスル・コーム・サーキット(1.85マイル)」においてタイムアタックを実施。サーキットでの走行に特化したハイダウンフォース仕様の「スピアリング ピュア」のバリデーション・プロトタイプ(VP1)を持ち込み、2024年4月29日のルーティンテストにおいて、コースレコードとなる54秒559を叩き出した。

54秒559というラップタイムは、マクマートリーの開発ドライバーを務める元F1パイロットのマックス・チルトンがマーク。モーター出力を80%、最高速を250km/hに制限するなかで、シングルシーターのF3マシンによる従来のコースレコードを4秒037も更新した。さらに、2022年にランボルギーニ ウラカン GT3がマークしたツーリングカーによるコースレコードを9秒796も上まわって見せた。

余裕のタイム更新を成し遂げたチルトンは、次のように喜びを語った。

「誰もが地元のサーキットで、そのパフォーマンスを自慢したいものです。今回はパワーが80%、最高速も250km/hに制限されるなか、従来のコースレコードを約4秒も縮めることができました。このタイムは、カスタマーの皆さんが地元サーキットや、お気に入りのサーキットで同じように走れることを示しています」

ラグナセカのヒルクライムイベントに挑戦

パートナーシップ契約を結ぶ地元のキャッスル・コーム・サーキットにおいて、F3マシンが持っていた従来のラップレコードを大幅に更新した。
地元サーキットでコースレコードを記録したマクマートリー スピアリング。8月10~11日にラグナセカで開催される「リバース・コークスクリュー・ヒルクライム」に、チルトンのドライブで参戦する。

2025年のデリバリーに向けて開発が続けられる「スピアリング ピュア」は車重1000kg以下、2基の電気モーターにより最高出力は1000PSを超えるトラック専用モデル。マクマートリーが独自開発したファンによるグランドエフェクトデバイス「ダウンフォース・オンデマンド・システム(Downforce-on-demand system)」を搭載し、そのダウンフォースレベルは、現代のF1マシンをも凌駕する。

スピアリング ピュアの最高速度は190mph(305km/h)、大型リヤウイングを含む、エアロダイナミクスに特化したボディ形状を採用。車体前面の投影面積を最小にするべく、車高は1020mm、全幅1580mmに抑えられている。マクマートリー・オートモーティブのマネージングディレクターを務めるトーマス・イェーツは、チルトンによる記録更新を受けて次のようにコメントした。

「とても素晴らしいマイルストーンになりましたね。何年も前からキャッスル・コームでテストをしてきましたが、今回ようやく地元サーキットでマシンの実力を示すことができました。記録更新とはいえ、これだけ速く走るクルマやドライバーを見るのは、私たちにとって日常レベルの出来事なのです」

マクマートリーは現在アメリカへとチームを送り込み、8月10~11日にラグナセカで開催される「リバース・コークスクリュー・ヒルクライム(Reverse corkscrew hillclimb)」に、スペアリングとチルトンが挑戦する。

マクマートリー スピアリング ピュアのタイムアタックを動画でチェック!

マクマートリー・オートモーティブは、英国のキャッスル・コーム・サーキットとパートナーシップ契約を締結した。

マクマートリーがキャッスル・コーム・サーキットを「スピアリング ピュア」の開発公式テストトラックに【動画】

英国のグロスターシャーを拠点とする、新興EVメーカー「マクマートリー・オートモーティブ(McMurtry Automotive)」は、キャッスル・コーム・サーキット(Castle Combe Circuit )とパートナーシップ契約を締結。このテクニカルなサーキットをテスト・開発拠点することを決定した。

専用エアロダイナミクスを纏って登場したフル電動トラックカー「マクマートリー スピアリング ピュア」。

フル電動ファンカー「マクマートリー スピアリング」のサーキット仕様が登場「いつでもハイダウンフォースの秘密とは?」

電動ハイパースポーツを開発する、英国グロスターシャーの新興EVメーカー「マクマートリー・オートモーティブ(McMurtry Automotive)」は、サーキットでの走行に特化した仕様「スピアリング ピュア(Spéirling PURE)」を公開した。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…