初代ポルシェ 911ターボをオマージュした「911ターボ 50イヤーズ」が世界限定1974台で予約開始

世界限定1974台が製造される、「ポルシェ911 ターボ 50イヤーズ」の走行シーン。 — モントレー・カーウィークにおいて、初代ポルシェ 911 ターボのデビューから50周年を記念したアニバーサリーモデル「911 ターボ 50イヤーズ」が発表された。

ポルシェジャパンは、911 ターボ誕生50周年を記念した限定モデル「911 ターボ 50イヤーズ」の予約受注を全国のポルシェ正規販売店にて、2024年8月16日から開始した。911 ターボ 50イヤーズは、米国カリフォルニアで開催されているモントレー・カーウィークにおいてワールドプレミアされた。

合計枚数20枚
すべての画像を見る

Porsche 911 Turbo 50 Years

初代911ターボにちなみ1974台を限定生産

世界限定1974台が製造される、「ポルシェ911 ターボ 50イヤーズ」のエクステリア。 — ポルシェ 911ターボ 50イヤーズは、911ターボ Sをベースに専用の内外装を採用。初代911 ターボのデビュー年にちなみ、1974台が限定生産される。

ポルシェは911 ターボ Sをベースにした特別なモデル「911 ターボ 50イヤーズ」を、初代911 ターボがデビューした年にちなみ、1974台生産する。歴代911 ターボを彷彿とさせる内外装に、時代を超えたエレガントで現代的なフォルムが組み合わせられた。さらにオプションの「ヘリテージデザイン・パッケージ」を選ぶことで、アニバーサリーモデルの美しさをさらに高めることができる。

1974年に登場した「911 ターボ（タイプ930）」は、世界中のレースを席巻した「917/10」と「917/30」のターボチャージャー技術を市販のハイパフォーマンススポーツカーに導入。ユニークな専用デザインと、日常的な使いやすさを組み合わせたモデルとしてデビューを飾った。

2019年に発表された「911 ターボ S」をベースとする、今回の911 ターボ 50周年記念モデルは、ポルシェが受け浮いできた遺産に敬意を表し、そのデザインを再解釈した。

標準装備となる「サイドビニール・グラフィック」は、1973年のフランクフルト・モーターショーで発表された911 ターボの前身である「911 RSR ターボ」の歴史的なカラーリングをオマージュした。また、ターボ専用カラーの「ターボナイト」を初めて911に採用。ターボナイトは、リヤエンジンカバー、燃料タンクキャップ、ポルシェクレストのインレイ、さらには「Turbo 50」のモデルロゴにも、コントラストカラーとして導入されている。

リヤウイングブレード、リヤエプロン、ミラーベース、エアインテークトリムに導入された「アンスラサイトグレー」も歴史的なカラー。リヤエンジンカバーグリルのバッジには、ターボチャージャーのアイコンと「1974-2024」という年号があしらわれた。また、足元にはターボナイトの911 ターボ S専用デザインホイールが標準装備される。

1970年代を思わせるクラシカルなインテリア

世界限定1974台が製造される、「ポルシェ911 ターボ 50イヤーズ」のインテリア。 — インテリアには、初代911 ターボをオマージュした「マッケンジータータン」をシートカバーに採用。各部には「Turbo 50」ロゴが入れられた。

911 ターボ 50イヤーズのインテリアにも、歴代911 ターボが紡いできた歴史を色濃く反映。911 ターボ初期モデルへのオマージュとして、アイコニックな「マッケンジータータン」がシートカバーのセンターパネルとインテリアドアパネルを飾る。

シートベルト、スイッチ類、デコレーティブステッチ、ブラックレザーのデコレーティブインレイ付トリムストリップ、GTスポーツステアリングホイールのポルシェクレストには、ターボナイトのアクセントが入れられた。また、ブラックブラッシュアルミニウム仕上げのドアキックプレートには「Turbo 50」ロゴのイルミネーション、アダプティブスポーツシートプラスのヘッドレストには「Turbo 50」ロゴの刺繍、左側リヤシートの背面にも「Turbo 50」ロゴが配される。

グローブボックス上には「Turbo 50」ロゴと、リミテッドエディションのシリアル番号が刻まれたアルミニウム製記念プレートを装着。Aピラー、サンバイザー、ルーフライニングのトリムはパンチングRace-Tex製。ダッシュボードには、専用デザインのアナログ式ポルシェデザイン・サブセコンドクロックが装備される。

ヘリテージデザイン・パッケージも用意

オプションの「50イヤーズ・オブ・ターボ・ヘリテージデザイン・パッケージ」は、カーナンバー入りのロリポップなど、クラシカルなデコレーティブグラフィックが装着される。

歴史にインスパイアされたオプションの「50イヤーズ・オブ・ターボ・ヘリテージデザイン・パッケージ」は、1970年代の911ターボモデルを彷彿とさせる専用デザインと装備で、アニバーサリーモデルを補完。ヘリテージデザイン・パッケージのベースカラーは「アベンチュリングリーンメタリック」となるが、911の標準カラーと、PTSプログラム・ペイントカラーも選ぶことができる。

ヘリテージデザイン・パッケージは、0から99まで選択可能なカーナンバーが付いたロリポップ、「50 years of Turbo」ロゴ、「Porsche」ロゴという3要素で構成されるホワイト（サテン仕上げ）の高品質なデコレーティブグラフィックが装着される。ミニマルな外観を好むカスタマーは、グラフィック要素の一部、または全てを省くこともできる。

フロントボンネット、ブリリアントシルバーとホワイト（サテン仕上げ）でペイントされたスポーツクラシックホイールのセンターキャップには、1964年の歴史的なポルシェクレストがあしらわれる。リヤの「Turbo 50」と「Porsche」のロゴはゴールドとなる。

インテリアは、レザーの追加装備とタータンチェックのデザインエレメントが、アニバーサリーモデルであることをアピール。ダッシュボードトリム、グローブボックス、シートバックレストのインレイには、クラシックパターンが採用された。ステアリングホイールには歴史的なポルシェクレストが取り付けられており、センターコンソールの収納ボックスには、レザーにエンボス加工された「Porsche Exclusive Manufaktur」ロゴが備わる。また、メーターパネルの文字盤とスポーツクロノクロックは、グリーンで仕上げられる。

時代を超越した専用クロノグラフ

911 ターボ 50イヤーズに合わせてデザインされた「911 ターボ 50イヤーズクロノグラフ」も登場。実車と同様に1974本が限定生産される。

ポルシェデザイン・タイムピースは、911 ターボ 50イヤーズのオーナー専用に、アニバーサリーモデルをオマージュした特別なタイムピースを発売する。「911 ターボ 50イヤーズクロノグラフ」は、COSC認定のフライバック機能付きポルシェデザインムーブメント「WERK 01.200」を搭載。この時計も1974本の限定生産となる。

ターボナイトのエレメントを配したブラックの文字盤は、911 ターボ 50イヤーズのダッシュボード上のクロックを完璧に再現。ブラックの車両用レザーにターボナイトのデコレーティブステッチを施したストラップは、フォールディングクラスプを備える。

透明なケースからは、911 ターボ 50イヤーズのホイールと同じスタイルの巻き上げ式ローターが見ることが可能。チタン製ハウジングに刻印されたリミテッドエディション番号は、車両のリミテッドエディション番号に対応する。このクロノグラフには、ヘリテージデザイン・パッケージと組み合わせた特別バージョンも用意された。

911 ターボ 50イヤーズの実車はモントレー・カーウィークでの初公開に続き、シュトゥットガルト・ツッフェンハウゼンのポルシェミュージアムで開催中の特別展「Beyond Performance – 50 Years of Porsche Turbo」にも展示される。