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Maserati GT2 Stradale
640PSを発揮する3.0リッターV6ターボを搭載
モントレー・カーウィーク内で行われたザ・クエイル モータースポーツ・ギャザリングにおいてマセラティが初公開した「GT2 ストラダーレ」は、マセラティがGTレースシリーズ復帰に向けて開発したレーシングカー「GT2」に、MC20の多用途性を組み合わせた公道走行可能なスーパースポーツだ。
GT2 ストラダーレは、マセラティらしい公道における最高のドライビングエクスペリエンス、そしてあらゆる条件下における理想的なフィーリングと快適性を確保しながら、本格的なGT2レーシングカー由来のパフォーマンスを楽しむことができる。
レーシングカーからキャリーオーバーされたエアロダイナミクスを採用し、リヤミッドに搭載される3.0リッターV型6気筒ツインターボエンジンは、MC20から10PSパワーアップした最高出力は640PSを発揮する。MC20比較で60kg軽量化され、最高速度は320km/h以上、0-100km/h加速はわずか2.8秒というスペックを実現した。
GT2 ストラダーレは、パフォーマンスアップだけでなく、内外装を含めて幅広いオプションが用意されており、カスタマーの希望に合わせてあらゆるカスタマイズにも対応。ステアリングを握れば、世界中の公道を舞台にレーシングカーをドライブしているような感覚を味わうことができると、マセラティは説明する。
マセラティに求められる快適性を確保
マセラティ GT2 ストラダーレがワールドプレミアされた、ザ・クエイル モータースポーツ・ギャザリングには、北米初公開となる「MC20 イコナ」と、ラグナセカでの第1号車デリバリーイベントが開催間近の「MC エクストレーマ」も持ち込まれた。
2024年6月に発表されたMC20 イコナは、MC12のGT選手権参戦20周年を記念して製作されたスペシャルエディション。MC12をオマージュした「ビアンコ・アウダチェ・マット」と「ブルー・ストラダーレ」のカラーリングが施され、20台が限定生産される。昨年のザ・クエイルで初公開されたMC エクストレーマは62台のみを限定生産。8月18日にラグナセカにおいて行われた第1号車のデリバリーイベントを前に、ザ・クエイルにおいてGT2 ストラダーレと共に展示された。
ザ・クエイルでのGT2 ストラダーレのワールドプレミアを終えた、マセラティのダビデ・グラッソCEOは、次のようにコメントした。
「マセラティ GT2 ストラダーレは、マセラティが誇るモータースポーツの伝統を結集したユニークな1台です。そして、MC20を大きく進化させたスペシャルモデルでもあります。日常的なドライビングを想定しながら、技術的な熟成、革新性、デザイン、そして公道におけるエモーショナルな感覚など、より多くのものをお客様に提供したいという、私たちの願いに基づいて開発されました」
「今回、マセラティが持つレーシングDNAの縮図である、サーキット由来のソリューションが数多く投入されました。同時にあらゆる最先端のドライバーアシスタンスシステムと組み合わせた、最高レベルの快適性も保証されています。マセラティ GT2 ストラダーレは、最も目の肥えたエンスージアストの要求を満たすことができる1台なのです」