「ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア」第4戦富士開催

LSTA富士ラウンドで「ウラカン スーパートロフェオ EVO2」が過去最多の23台が熾烈なバトルを展開【動画】

2024年シーズンのランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア第4戦富士ラウンドには、アジアやオセアニアから23台のウラカン スーパートロフェオ EVO2が集結した。
2024年シーズンのランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア第4戦富士ラウンドには、アジアやオセアニアから23台のウラカン スーパートロフェオ EVO2が集結した。
8月16〜18日、2024年シーズンのランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア(LSTA)第4戦が富士スピードウェイにおいて開催され、豪雨と焼けつくような日差しの中、過去最多となる23台の「ウラカン スーパートロフェオ EVO2」がエントリー。アブソルート・レーシングのクリス・ヴァン・ダー・ドリフトがレース1で勝利、DWイベンツGTのダン・ウェルスとエミリエン・カーデのコンビがレース2を制している。

Lamborghini Huracan Super Trofeo EVO2 

抜群のピット戦略を見せたヴァン・ダー・ドリフト

豪雨の中でスタートした富士ラウンドのレース1は、前戦韓国ラウンドで連勝を飾ったアブソルート・レーシングから参戦するクリス・ヴァン・ダー・ドリフトが、抜群のピットワークで勝利を持ち帰った。
豪雨の中でスタートした富士ラウンドのレース1は、前戦韓国ラウンドで連勝を飾ったアブソルート・レーシングから参戦するクリス・ヴァン・ダー・ドリフトが、抜群のピットワークで勝利を持ち帰った。

8月17日朝に行われた予選でポールポジションを獲得したのは、アブソルート・レーシングから参戦するクリス・ヴァン・ダー・ドリフト。プロアマクラスのタイトルを狙うプロモーション・レーシングの元嶋佑弥/河野駿佑、DWイベンツGTのダン・ウェルス/エミリエン・カーデを上まわって見せた。17日午後に行われたレース1決勝レースは、激しく降る雨の中スタート。ウェルスと元嶋が先行し、一歩出遅れたヴァン・ダー・ドリフトが続く。

レースが進むと、ヴァン・ダー・ドリフトが反撃に転じ、前を走行する元嶋との差を一気に詰めると、その後はサイドバイサイドの激しいバトルが展開される。ピットウィンドウがオープンとなる直前、ヴァン・ダー・ドリフトが元鳩をパスし、2番手に浮上。さらに前を走るウェルスに迫ってみせる。後方ではアロウズ・レーシングのジェイズマン・ジャファーが、SQDAグリッド・モータースポーツのブライアン・リー・チャングーを抜き、4番手に順位を上げた。

ランボルギーニ・スーパートロフェオではレース中に1回以上のピットストップが課されているが、首位のウェルスは許されるギリギリまでコースに留まった。しかし、アブソルート・レーシングのピット戦略が完璧にハマり、ウェルスからバトンを受けたカーデは、シングルドライバーとして参戦するヴァン・ダー・ドリフトの後方でコースに復帰することになった。

ヴァン・ダー・ドリフトが着実に2番手以下との差を広げた一方、素晴らしい勢いを見せたのが、アロウズ・レーシングから参戦するギャビン・ハング/ジョナサン・チェコットのコンビ。ハングは前半のスティントで素晴らしい走りを見せて、12番手から8番手までジャンプアップ。チェコットへとスイッチすると、勢いに乗って4番手までポジションを上げてみせる。さらに、元嶋から交代した河野をオーバーテイクして3番手に浮上、2番手を走行するカーデをも射程圏内に捕らえる。

ヴァン・ダー・ドリフトは後半もペースを緩めることなく、トップフィニッシュ。第3戦インジェ・スピーディウムから続く連勝記録を3に伸ばした。チェコットはフィニッシュ直前でカーデをパスし、ハング/チェコット組が2位。3位にウェルス/カーデ組、4位に元嶋/河野組が入った。

波乱の展開でウェルス/カーデ組が勝利

レース終盤、ペナルティなどもあり、大きく順位が入れ替わったレース2。DWイベンツGTのダン・ウェルス/エミリエン・カーデが逆転勝利を飾った。
レース終盤、ペナルティなどもあり、大きく順位が入れ替わったレース2。DWイベンツGTのダン・ウェルス/エミリエン・カーデが逆転勝利を飾った。

前日から一転、真夏の太陽が降り注ぐなか、18日午後にスタートしたレース2決勝レース。ポールポジションからスタートしたヴァン・ダー・ドリフトは、またもスタートの混乱に巻き込まれてしまう。抜群の蹴り出しを見せたチェコットと河野に詰め寄られ、3台が並んで1コーナーへと進入。この接戦を抜け出したチェコットがヴァン・ダー・ドリフトを従えてトップに立つと、河野を引き離しにかかる。 SJMアイアン・リンクス・セオドアレーシングの小山美姫(チャールズ・レオンとコンビ)が4番手で続く。

河野をパスした小山が3番手に順位を上げると、前を走るチェコットとヴァン・ダー・ドリフトを追う。首位を走るチェコットは順調にレースをリードしていたが、ヴァン・ダー・ドリフトが猛追。すると、その直後にチェコットのウラカン スーパートロフェオ EVO2がボールベアリングトラブルでスローダウン。ヴァン・ダー・ドリフトが労せずして首位に立った。

首位のヴァン・ダー・ドリフトは、ピットウィンドウがオープンになると、いち早くピットイン。2番手をキープした小山はチャールズ・レオンへとステアリングを託した。その後方では、着実にポジションを上げたDWイベンツGTのウェルスが3番手に浮上している。

順調に首位を走行していたヴァン・ダー・ドリフトだったが、ピットレーンの速度違反によりドライブスルーペナルティを受けてしまう。これで2番手につけていたレオンが首位に立つ。しかし、残り5分の段階でウェルスがレオンをパスし、トップに立つと、そのままフィニッシュ。ウェルス/カーデ組が勝利を飾った。2位に小山/レオン組、レース終盤、目を見張るような追い上げを見せたヴァン・ダー・ドリフトが3位表彰台を手にしている。

ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア」第4戦富士を動画でチェック!

予選9番手からスタートしたアイアン・デイムスのランボルギーニ ウラカン GT3 EVO2 85号車が5位入賞を果たした。

25kg増でル・マン24時間に挑んだ「ランボルギーニ ウラカン GT3 EVO2」85号車が5位でフィニッシュ

世界耐久選手権(WEC)第4戦ル・マン24時間レースが開催され、アイアン・デイムスからLMGT3クラスに参戦した「ランボルギーニ ウラカン GT3 EVO2」85号車が5位入賞を果たした。また、アイアン・リンクスの60号車も16位で完走している。

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