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Aston Martin Bulldog
2021年にCMCのレストアが完了
第73回ペブルビーチ・コンクール・デレガンス(Pebble Beach Concours d’Elegance)が、2024年8月18日にカリフォルニアのペブルビーチにおいて開催された。今回、「ウェッジシェイプ・コンセプトカー&プロトタイプ・レイト」に参加した「アストンマーティン ブルドッグ」は、1979年に市販最速のスーパースポーツとして開発された。しかし、最高速度200mph(321km/h)という開発目標に届かず、プロジェクトは中止されている。
「ウェッジシェイプ・コンセプトカー&プロトタイプ・アーリー」のウイナーに輝いた、ランチア ストラトス HF ゼロも所有するコレクターのフィリップ・サロフィムは、2019年にブルドッグを入手。クラシック・モーター・カーズのリチャード・ガントレットにレストアを託した。すべてのレストア作業は2021年に完了し、その年のハンプトン・コート・コンクール・オブ・エレガンスでお披露目されている。
クラシック・モーター・カーズのマネージングディレクターのティム・グリフィンは、今回の受賞を受けて次のように喜びを語った。
「これは私たちにとっても素晴らしい成果です。素晴らしい車両との長い旅路、そしてペブルビーチ・コンクールでのクラス優勝は、クラシック・モーター・カーズの素晴らしいチームと、プロジェクトに対する私たちの献身を証明するものです」
ストラトス HF ゼロとダブル受賞
アストンマーティン ブルドッグは、2023年6月にスコットランドのキャンベルタウンで、アストンマーティンのワークスドライバーであるダレン・ターナーのドライブにより、205.4mph(330.5km/h)を記録。開発当初にアストンマーティンが掲げていた、200mphという目標を打ち破っている。
サロフィムが所有するランチア ストラトス HF ゼロも、過去のイベントではクラシック・モーター・カーズがサポートしており、今回のペブルビーチ・コンクール・デレガンスでは、「ウェッジシェイプ・コンセプトカー&プロトタイプ・アーリー」クラスでウイナーに輝いている。
ペブルビーチ・コンクール・デレガンスで2つの栄冠を手にしたサロフィムは、クラシック・モーター・カーズのハードワークに賞賛を送った。
「アストンマーティン ブルドッグが、地球上で最も権威あるコンクールでクラス優勝を果たしたことに、私は有頂天になっています。これはクラシック・モーター・カーズの全チームと、この感動的なプロジェクトに身を捧げたすべての人々の努力、勤勉さ、そして信じられないほどのスキルがあったからこそです」