「フォード ブロンコ スポーツ」2025年モデルが11月からデリバリー

オフロード性能を大幅に向上した改良新型「フォード ブロンコ スポーツ サスクワッチ」がデビュー【動画】

「フォード ブロンコ スポーツ」2025年モデルのエクステリア。
ブロンコに続き、オフロードパフォーマンスを大幅に引き上げる「サスクワッチ」パッケージが、2025年モデルの「フォード ブロンコ スポーツ」から導入されることになった。
フォードは、コンパクトSUV「ブロンコ スポーツ」に大幅な改良を施した、2025年モデルを発表した。今回の改良に合わせて、ハイパフォーマンスオフロードパッケージ「サスクワッチ(Sasquatch)」を導入。2025年モデルは11月からデリバリーされ、「サスクワッチ」は2025年前半から販売をスタートする。

Ford Bronco Sport Sasquatch

よりオフロード志向のカスタマーに対応

「フォード ブロンコ スポーツ」2025年モデルのエクステリア。
ブロンコの弟分として、2021年にコンパクトSUVセグメントに投入された「ブロンコ スポーツ」。フォードの調査によると、カスタマーの多くがライバルよりも、オフロード性能を求めていることが明らかになったという。

フォードは、コンパクトオフローダーとして高い人気を誇る「ブロンコ スポーツ」の2025年モデルを発表した。オフロードパフォーマンスの向上に加え、最新型インフォテイメントシステムを導入、モジュール型アクセサリーに対応した機能的なアップデートが内外装に施された。

今回、2025年モデルのブロンコ スポーツから、ブロンコを象徴する「ブロンコボルト」を導入。「Bronco」ロゴがあしらわれたモジュラーポイントには、オーナーが目的に応じて自由にモジュラーパーツを装着することができる。フロントバンパーとリヤバンパーにブロンコボルトが配置され、ブラシバーやドライビングライト、デューンフラッグ用マウントなど、オーナー自身が様々なアクセサリーを自由に配置することが可能になった。

フォードのエンスージアスト・ビークルス担当ゼネラルマネージャーを務めるマットシンプソンは、ブロンコ スポーツの2025年モデルについて、次のようにコメントした。

「ブロンコ スポーツを購入したお客様はアウトドアが大好きで、ライバル車両のオーナーと比較して3.5倍もオフロードを走り、2倍の頻度でキャンプを楽しんでいます。彼らは愛車のオフロード性能に大きな興味を持っていました。これを受けて、フォードの技術部門は、ブロンコ スポーツの走行性能を新たなレベルへと引き上げ、オフロードでより楽しんで頂けるよう、広範囲に改良を施しています」

悪路で真価を発揮する「サスクワッチ」

「フォード ブロンコ スポーツ」2025年モデルの走行シーン。
上位モデルのブロンコに続き、オフロードにおけるパフォーマンスアップを実現する「サスクワッチ」パッケージを、ブロンコ スポーツにも導入されることになった。

2025年モデルのブロンコ スポーツは、地元のカフェやショッピングモールへの移動よりも、人里離れたアウトドアエリアへと出かけるユーザーのため、フォード ブロンコで人気のオフロードパッケージ「サスクワッチ」が導入されることになった。

1.5リッター直列3気筒ターボを搭載する「アウターバンクス(Outer Banks)」と、2.0リッター直列4気筒ターボの「バッドランズ(Badlands)」の両モデルで利用可能な「サスクワッチ」パッケージは、ツインクラッチ式リヤドライブユニット、ロック式リヤディファレンシャルを搭載。これらのオフロード走行機能は、これまではバッドランズのみに設定されていたが、2025年モデルからアウターバンクスでもチョイスできるようになった。

ブロンコと同様、ブロンコ スポーツ用「サスクワッチ」も大型タイヤを採用。クラス最大のグッドイヤー製テリトリー・オールテレーンタイヤ(235/65/R17)を装着する。ブロンコ スポーツ用に専用開発されたこのタイヤは、ワイルドなオープントレッドデザインを採用し、サイドウォールを強化することで、様々な路面で抜群のトラクションを発揮する。

ブロンコ スポーツ バッドランズと、バッドランズ サスクワッチには、「ラリーG.O.A.T.(Goes Over Any Type of Terrain)」モードが導入された。ラリーG.O.A.T.モードは、グラベルでの高速走行において要求されるパワーを供給し、スロットルレスポンスをシャープに変更。ステアリングからのフィードバックを増加させることで、グラベル路面における、より高い信頼性が確保された。

ブロンコ ラプターで実証された「トレイル・ワンペダル・ドライブ(Trail One-Pedal Drive)」機能を、トレイルコントロールに追加。トレイル・ワンペダル・ドライブ機能をオンにすると、ドライバーは荒れた路面を走行中、アクセルペダルのみで車速をコントロールできるようになる。アクセルを緩めるとブレーキが作動し、自動的に減速。アクセルを完全に離すとブロンコ スポーツはコントロールされた状態で停止する。

大幅に強化された専用の足まわり

「フォード ブロンコ スポーツ」2025年モデルのエクステリア。
サスクワッチパッケージには、より余裕を持ったサスペンショントラベルを実現する、ビルシュタイン製リヤショックアブソーバーが装備される。

サスクワッチパッケージには、ブロンコ スポーツ バッドランズに標準装備されるモノチューブ式オフロードダンパーに代わり、ポジションセンシティブ・ダンピングとピギーバック・リザーバーを備えた新開発のビルシュタイン製リヤショックアブソーバーを装備。ビルシュタイン製ショックは、より幅広い圧縮・伸側減衰力を提供し、高速走行時に高いパフォーマンスを発揮する。

フロントとリヤに導入される新開発のスプリングは、ブロンコ スポーツ バッドランズよりも車高をコンマ4インチ向上。ブロンコ スポーツ バッドランズ サスクワッチは、フロントサスペンショントラベルが最大8.3インチ、リヤサスペンショントラベルが最大8.7インチとなった。

また、サスクワッチパッケージは、フロントブラシガード、スチール製スキッドプレート、スチール製バッシュプレートなど、モジュラー式アクセサリーに対応するフロントバンパーを標準装備。フロントには2つのキャスト製アクセサリー対応牽引フック、リヤバンパーにも4つのキャスト製Dリング式リカバリーポイントが装備される。

サスクワッチパッケージほどの走破性能を求めていないブロンコ スポーツ ビッグベンドのカスタマーには、新たに「ブラック・ダイアモンド・オフロードパッケージ」も用意された。こちらはサスクワッチと同様、4つのリカバリーポイント、最大2200ポンド(約1000kg)の牽引能力、スチール製アンダーボディプロテクションが追加される。

最新の「SYNC 4」システムを導入

「フォード ブロンコ スポーツ」2025年モデルのインテリア。
コクピットには、12.3インチ・デジタルインストゥルメントディスプレイと、13.2インチセンターディスプレイを配置。新たに最新インフォテイメントシステム「SYNC 4」が導入された。

インテリアは、標準装備の13.2インチセンターディスプレイに、最新のインフォテイメントシステム「SYNC 4」を導入。新たにWi-Fiを介した無線でのソフトウェアアップデートが可能になった。「Apple CarPlay」や「Android Auto」のワイヤレス接続にも対応し、互換性のあるアプリをメインディスプレイから直接操作することができる。

ブロンコに続き、2025年モデルのブロンコ スポーツにも、様々なアクセサリーに対応する「Bring Your Own Device」トレイを導入。ダッシュボードのセンターディスプレイ奥にレイアウトされたトレイには、2つのUSB-C入力端子が用意されており、スマートフォンなどの充電を行うことができる。

12.3インチ・デジタルインストルメントディスプレイは、13.2インチセンターディスプレイと完璧に同期しており、ドライバーは道から目を離すことなく、最も重要な情報を目の前に表示することができる。走行中、「ラリーG.O.A.T.」モードへと変更すると、ディスプレイにはブロンコ ラプターからインスパイアされた、ユニークな専用アニメーションが表示される。

「フォード ブロンコ スポーツ」2025年モデルを動画でチェック!

フォードとn+ バイクスがコラボレーションした「マスタング eバイク」。

フォードの名車をオマージュしたeバイク「マスタング eバイク」と「ブロンコ eバイク」が登場

フォードは、電動自転車メーカー「n+ バイクス(n+ Bikes)」と共同開発した「マスタング eバイク」と「ブロンコ eバイク」を発表した。フォードを象徴するモデルのエッセンスを採り入れた電動自転車は、クールなエクステリアに最新のパワートレインが組み合わせられた。公式サイトにおけるオーダーがスタートし、デリバリーは2024年後半を予定している。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…