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Ferrari 499P
サマーブレーク前にCOTAでテストを実施
WEC第6戦ローン・スター・ル・マンは、全長5.513kmのサーキット・オブ・ジ・アメリカズを舞台に、6時間の耐久レースとして開催される。現在チームズランキング3番手につけるフェラーリは、ワークスチームのフェラーリAFコルセが50号車と51号車、サテライトチームのAFコルセが83号車と、3台のの499Pをエントリーする。
WEC唯一の北米ラウンドに向けて、フェラーリは7月に同サーキットでテストを実施。ドライバーズ選手権でランキング2番手につける50号車は、アントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセンがドライブする。ル・マン24時間レースに続くシーズン2勝目を狙うフォコは次のように意気込みを語った。
「シーズン第6戦ローン・スター・ル・マンは、チャンピオンシップを占う上で非常に重要な一戦となるでしょう。私たちの目標はタイトル争いに加わり続けるため、できるだけ多くのポイントを持ち帰ること。サマーブレークに入る前にオースティン(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)でテストを実施して、私たちは素晴らしい手応えを得ています」
一方、ニールセンは「7月下旬のテストでは、499Pにポジティブな印象を受けました。我々のマシンはこのサーキットに合っていると考えています。レースウィークを前に、ライバルの強さを予想するのは難しいものです。最初の評価はフリー走行を待つ必要があるでしょう。目標はできるだけ多くのポイントを獲得すること。サーキット・オブ・ジ・アメリカズの路面は非常にバンピーで、コースの特性も独特です。特に第1セクターは、注意が必要になります」と、付け加えた。
高い気温と突然の降雨を予想するグイディ
499P 51号車のステアリングを握るのは、アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョヴィナッツィの3名。今シーズンはここまで勝利がなく、最高位はル・マン24時間レースでの3位表彰台、ドライバーズランキングでは8番手につけている。グイディは、厳しい戦いとなることを予想しながらも、タイヤマネージメントとチーム戦略により上位進出も可能だと考えている。
「インテルラゴスよりも、サーキット・オブ・ジ・アメリカズのほうが、フェラーリ 499Pに適していると考えています。前回のサンパウロ6時間よりもチャンスがありますし、よりポジティブな印象を持ってレースウイークを迎えています。正直に話せば、この6時間レースで優勝候補に入るには厳しい状況ですが、マシンとチームのポテンシャルを引き出すためにベストを尽くすつもりです」
「個人的に、オースティンはいつも楽しみにしています。特にフェラーリのワークスドライバーになって1年目の2017年、LMGTE Proクラスでジェームス(カラド)共に優勝したことは、素晴らしい思い出です。テキサスは非常に高い気温が予想されますし、にわか雨が降る可能性もあります。つまり、最適なタイヤマネージメントとチーム戦略が、結果を左右することになるでしょう」
グイディと共に、GTマシンでの優勝経験を持つカラドは、ローン・スター・ル・マンに向けて次のようにコメントした。
「オースティンには良い思い出がたくさんあります。特にアレ(グイディ)と共にLMGTE Proクラスで優勝した、2017年のレースは私も強く印象に残っています。このシーズンはワールドタイトルも獲得することができました。COTAはドライブが本当に楽しいサーキットです。今回に向けて数週間前に499Pで行ったテストは、間違いなくプラスに働くことになるでしょう。サーキットに乗り込んで、ライバルと戦うのが待ちきれません」