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MERCEDES AMG GT 4-door Coupe
新しいサスペンション技術を搭載か?
「メルセデス AMG GT 4ドア」後継モデルのプロトタイプは、AMGの開発センターがあるニュルブルクリンク周辺の道路で目撃された。この付近には、スウェーデンのサスペンションメーカー「オーリンズ」の拠点もあり、このプロトタイプが出入りする様子がこれまでも目撃されている。オーリンズは高度なサスペンション技術で知られており、このニューモデルには新世代のサスペンションが採用されることが期待できる。
プラットフォームの目玉は「軸流モーター」
量産型には次世代プラットフォーム「AMG.EA」アーキテクチャが採用される。メルセデスは、これを「数々の新しいイノベーションの先駆けとなる技術的な先駆者」と表現している。その中心となるのは、高性能高電圧バッテリーと組み合わせて高いレベルの電力密度とトルク特性を実現する軸流モーター。最高のパフォーマンスを確保するため、メルセデスは最近、英国の軸流モーター専門メーカーである「YASA」(ヤサ)社を買収している。
生産予定の電動ユニットは最大480PSを発揮する一方で、重量は約24kg程度だという。この軽量モーターを2基使用することで、最高出力はおよそ1000PSに達すると噂される。
F1マシン並みのエアロダイナミクス?
エクステリアデザインも、エネルギー効率を高めることに貢献しそうだ。AMG GT 4ドアEVのプロトタイプには、アクティブリヤスポイラーが確認できる。メルセデスのF1マシンや「メルセデス AMG One」ハイパーカーと同様の、アクティブエアロダイナミック機能も予想される。
ICE駆動と電動を併売か?
メルセデスは2020年代末までに主要市場で販売する新車をすべてEVとする計画を断念した。したがって、エンジンを搭載した現行のAMG GT 4ドアクーペは以前の計画よりも長く残ると考えられる。このEVプロトタイプはAMG GT4ドアの後継モデルとして開発されているが、しばらくの間は内燃機関搭載モデルとEVが並行して販売される可能性が高い。