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BMW M Hybrid V8
WEC表彰台に続くIMSAでの勝利
BMW MモータースポーツのLMDhプログラムにとって、9月は最高の結果が続くことになった。先週末は、FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間レースにおいて、BMW M・チームWRTの「BMW M ハイブリッド V8」15号車(ドリス・ヴァントール、ラファエル・マルチェッロ、マルコ・ヴィットマン)が初のポイディウムフィニッシュ(2位)を達成し、その数日後、北米大陸を舞台とするIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第10戦TireRack.com・バトル・オン・ザ・ブリックスで、BMW M・チームRLL「BMW M ハイブリッド V8」の24号車(フィリップ・エング/ジェッセ・クローン)がトップフィニッシュ。さらに25号車(コナー・デ・フィリッピ/ニック・イェロリー)も2位に入った。
これはBMW M ハイブリッド V8がIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスに参戦して以来、初の1-2フィニッシュであり、待望のシーズン初勝利となった。BMW Mモータースポーツを率いるアンドレアス・ロスは、次のように喜びを爆発させた。
「先週、WECで初の表彰台を獲得し、IMSAシリーズでは初の1-2フィニッシュを達成することができました。私たちのLMDhプログラムにとって、これ以上ない成功を手にすることになりました。ここまで厳しいシーズンにもかかわらず、BMW M・チームRLLは、我々のBMW Mモータースポーツのエンジニアたちとともに努力を続け、この素晴らしい成功を可能にしてくれたのです」
「今シーズン、たびたび示してきたBMW M ハイブリッド V8のポテンシャルを、優勝という形で結果に結びつけることができたことを、私は心から嬉しく思います。この1-2フィニッシュは、LMDhプロジェクトに関わるすべての人々にとって大きなモチベーションとなるでしょう」
エングとクローンに待望のIMSA初勝利
本社から数kmの距離にあるインディアナポリス・モーター・スピードウェイは、BMW M・チームRLLにとって慣れ親しんだホームコース。今シーズン、ここまで厳しい戦いを強いられてきたBMW M ハイブリッド V8は、悪天候に見舞われた決勝レースで素晴らしいスピードを披露することになった。
BMW M ハイブリッド V8 24号車と25号車は、降雨からドライに向かうという難しいコンディションにおいて、ミスを犯さず、正しい戦略を選択。24号車は優勝を争うトップグループの中で、最初にスリックタイヤに交換し、一気に首位に躍り出た。
最終ラップでは、2台のBMW M ハイブリッド V8が、バックマーカーがひしめく混乱した状況下においてライバルたちを抑え、24号車がシーズン初勝利、25号車が2位に入り、チーム初の1-2フィニッシュを達成した。GTPクラスでの勝利は、2023年シーズンの第5戦「サーレンズ・ワトキンズ・グレン6時間レース」以来2度目となる。
IMSAのトップカテゴリーで初勝利を手にしたフィリップ・エングは、次のように喜びを語った。
「言葉が出せないほどの喜びです。BMW MモータースポーツとBMW M・チームRLLの全員を心から祝福したいです。誰もがこの成功には欠かせない存在でした。私個人としては、北米で期待どおりの結果が得られず、苦しい時期を経験しただけに、今回の勝利は本当に感慨深いです。今日は私たちの1日でした。さぁ、お祝いの時間です!」
エングと共に戦ったジェッセ・クローンもまた、GTPクラス初勝利となる。
「BMW Mモータースポーツの一員として11年目を迎え、今、モータースポーツ界で最も伝説的な場所、インディアナポリスで、優勝を達成しました。本当に信じられないことです。これまで歩んできた道のりに心から感謝しています。今回の勝利で、BMW Mモータースポーツが私に与えてくれた全レーシングカーで、勝利を持ち帰ることができました」