ドイツ国立自動車博物館でブガッティに関するスペシャルセミナーを実施

ドイツ国立自動車博物館で16名限定のブガッティパネルディスカッション開催「アンシャイトが語る開発の裏側」

2024年11月8日~9日、ドイツのロウ・コレクションにおいて、元デザインディレクターのアキム・アンシャイトによる、ブガッティに関するスペシャルセミナーが開催される。
2024年11月8日~9日、ドイツのロウ・コレクションにおいて、元デザインディレクターのアキム・アンシャイトによる、ブガッティに関するスペシャルセミナーが開催される。
ドイツ・ディートツェルツタールのナショナル・オートミュージアム「ロウ・コレクション(The Loh Collection)」において、2024年11月8〜9日に「ブガッティ」に関するスペシャルセミナーが開催される。16名限定のパネルディスカッションは、ブガッティの専門家によって、過去から現在、未来へと至るブガッティデザインの変遷を学ぶことができる。

未公開の貴重なデザイン案の公開も

今回のスペシャルセミナーにおいては、ブガッティ ヴェイロンに続くモデルのデザイン案、それがどのようにシロンに繋がったのかが、アキム・アンシャイトによって語られる予定だ。
今回のスペシャルセミナーにおいては、ブガッティ ヴェイロンに続くモデルのデザイン案が、どのようにシロンへと繋がったのかが、アキム・アンシャイトによって語られる予定だ。

ヨーロッパ屈指の多彩なコレクションを誇るドイツの国立自動車博物館「ロウ・コレクション」は、135年にわたる自動車の歴史から厳選された約150台の自動車を所蔵。2023年7月に正式にオープンし、貴重なレーシングカーやスーパースポーツだけでなく、販売的に失敗した車種などを展示に加えるなど、多様性に富んだコレクションが特徴となる。

2024年11月8~9日、ロウ・コレクションにおいて、ブガッティのデザインディレクターを務めていたアキム・アンシャイトを招いた、ブガッティに関するパネルディスカッションを実施する。ブガッティの歴史的な発展とデザインの進化について、その経験と知識が披露される予定だ。

今回のセミナーは、アンシャイトをはじめとする、ブガッティの有識者が協力。エトーレ・ブガッティの有名な格言「比較できるものであれば、それはもはやブガッティではない」が、ブガッティの歴史に与えた影響など、ブガッティに関する様々なテーマを深掘りしていく。

アンシャイトは、2004年から2023年までの未公開の設計図や開発用模型の写真とともに、ヴェイロンに続くモデルシリーズの開発に向けた取り組みを振り返り、12種類を超える候補案から、シロンの最終設計に至るまでの道のりを明かす。また、最近発表されたばかりのニューモデル「トゥールビヨン」の開発に関しても触れる予定だという。

ブガッティが紡いできた120年の歴史

メインテーマのデザインに加えて、今回のスペシャルセミナーでは、120年の歴史を彩ってきた様々なモデルに関してもパネルディスカッションが行われる。
アンシャイトに加えて、マテ・リマックCEOも登壇。ブガッティの120年の歴史を振り返り、それぞれの時代にどのようなモデルが発表され、歴史に名を残したかを考察する。

この他のパネルテーマとしては、「芸術的な才能を持つブガッティ一族の功績」「AIが自動車デザインに与える将来的な影響」「AIをはじめとする現代的な価値観が、ブガッティの伝統的な技術的バックグラウンドと融合できるか」などを予定。そして、ブガッティの120年にわたる歴史についても活発な議論が行われる。

セミナーにおいては、伺い知る機会の少ないモルスハイムのアトリエ内部写真、貴重なオリジナル書簡、実際に使用された設計図などが資料として使用される。120年の歴史を振り返るセクションでは、第2次世界大戦後のブランドの苦難の時代における悲劇的な背景、シュルンプフ兄弟のブガッティコレクションの重要性、ロマーノ・アルティオーリによるブランドの再生、そしてフォルクスワーゲン傘下でのW型16気筒エンジン開発、現代ブガッティ時代の幕開けなどが語られる。

今回、ゲストとして登壇するブガッティ・リマックのCEOマテ・リマックはスペシャルセミナーに向けて、次のように意気込みを語った。

「ブガッティは並外れたブランドです。エットーレ・ブガッティ、ジャン・ブガッティ、ロマーノ・アルティオーリ、フェルディナンド・ピエヒといった、並外れた人物たちによって生み出され、育まれ、成長を遂げてきました。この特別なイベントでは、ロウ・コレクションの貴重なブガッティによって裏付けられた、数多くの特別なストーリーを解き明かす機会となるでしょう」

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…