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Mercedes‑Benz VAN.EA prototype
2024年冬から寒冷地テストを実施
メルセデス・ベンツ・バンは、モジュールシステムを採用し、柔軟性と拡張性に優れた新型フル電動プラットフォーム「VAN.EA(メルセデス・ベンツ・バン・エレクトリック・アーキテクチャー:Mercedes-Benz Van Electric Architecture)をベースに新型バンを開発。2026年からマーケットに投入される中型・大型バンはすべて「VAN.EA」がベースとなる。
今回、厳重にカモフラージュ偽装が施された状態で公開されたプロトタイプは、ヨーロッパを中心に公道でテストを実施中。現行Vクラスに準じるサイズを持ち、左右にスライディングドアを備えていることが分かる。
2024年6月初旬にはシャシー、電気パワートレイン、バッテリー、高電圧コンポーネントのテスト用に製造されたプロトタイプが、ドイツのシュトゥットガルトから北極圏までの長距離走行テストを敢行。現在は、搭載コンポーネントの相互作用に焦点を当てたテストが行われている。この冬には、スウェーデンでの寒冷地テストも行われる予定だ。
あらゆるニーズに対応する新型バン
メルセデス・ベンツ・バンは「VAN.EA」を導入することで、高級セグメント向けラグジュアリーミニバンと、商用バンの明確な差別化が可能になると説明。新型バンはファミリーユースからVIP専用シャトル、ラグジュアリーセグメント向け超高級リムジンまで、幅広いラインナップを展開するという。
搭載技術に関しては、多様な顧客のニーズに対応。FWDとAWDをラインナップし、すべての車両にメルセデス・ベンツ・オペレーティング・システム「MB.OS」の最新バージョン、800V充電システムと22kWのAC充電器が搭載されるという。