御殿場に空冷911専門ショップ「PORTECH(ポルテック)」が誕生

三和自動車のメカニックたちが整備を行う空冷911専門ショップ「PORTECH」が御殿場に誕生

ファクトリー内には4基のリフトを完備。簡単なメンテナンスや点検からオーバーホールまで対応する。
ファクトリー内には4基のリフトを完備。簡単なメンテナンスや点検からオーバーホールまで対応する。
富士スピードウェイの近くに、かつての正規輸入元であった三和自動車のメカニックが中心となった空冷911専門ショップが誕生した。オーナーにとって頼りになる存在となるだろう。

PORTECH

不安が尽きない空冷ポルシェ

「ポルシェ 911」が水冷エンジンとなってからもう26年が経つが、いまでも空冷モデルの人気は非常に高い。だが、オーナー達の頭を悩ませるのがメンテナンスの問題だ。

空冷911に精通したメカニックはもはや引退したりして非常に少なくなってきており、パーツの入手も困難であることが多い。何よりどこにメンテナンスをお願いすればいいのか、空冷ポルシェを扱っているショップはいくつかあるが、本当に信頼できるのか、などの不安は尽きないのだ。

経験豊富な元三和のメカニック

そんな空冷911オーナーに朗報だ。静岡・御殿場にオープンした「PORTECH(ポルテック)」は空冷911が販売されていた時代のポルシェ正規輸入元、三和(ミツワ)自動車のメカニックが中心となって設立された空冷911専門のメンテナンスガレージなのだ。

整備にあたるのは空冷911の経験豊富な元三和のメカニックだから、古い911も安心して任せられる。広大なファクトリー内にはリフトが4基あり、オイル交換や車検などの軽整備からエンジンオーバーホールなどの手間のかかる作業まですべて引き受けてくれる。入手困難なパーツなども、長年のネットワークを駆使して世界中から探し出してくれるので、実に心強い。他の工場では断られてしまった、といって持ち込まれる車両もあるという。

屋内保管のサービスも

三和自動車から受け継いだ専用工具やマニュアルなどの資料も豊富に揃っており、まるでこの空間だけが過去にタイムスリップしたかのようだ。また整備だけではなく、車両を屋内で保管するサービスも行っている。保管中はバッテリーチャージやオイルチェック、定期的なエンジン始動も行ってくれる。愛車を預けておき、週末や休暇で訪れて箱根のドライブや富士スピードウェイでの走りを楽しむ、というのもおすすめだ。

911だけでなく356にも対応してくれる。空冷911を所有している人はもちろん、購入を考えている人はぜひ覚えておきたい存在だ。

ポルシェを専門に扱うアメリカのSingerが、ニュルブルクリンクでプロトタイプのテスト走行を行った。

“空冷フラット6”なのに500馬力オーバーを発揮する「シンガー 930 コンバーチブル」改良モデルをニュルで捕捉【スクープ!】

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著者プロフィール

永田元輔 近影

永田元輔

『GENROQ』編集長。古典的ジャイアンツファン。卵焼きが好き。愛車は993型ポルシェ911。カメラはキヤノン。