【パリ・ショー】MINIが2車種のフル電動「JCW」をワールドプレミア

ハイパフォーマンスEV「MINI ジョン クーパー ワークス エレクトリック」と「MINI ジョン クーパー ワークス エースマン」がデビュー【動画】

フル電動パワートレインを搭載する「MINI ジョン クーパー ワークス エレクトリック」と「MINI ジョン クーパー ワークス エースマン」。
MINIは現在開催中のパリ・モーターショーにおいて、フル電動パワートレインを搭載する「MINI ジョン クーパー ワークス エレクトリック」と「MINI ジョン クーパー ワークス エースマン」を発表した。
MINIは、現在開催中のパリ・モーターショーにおいて、ブランド初となるフル電動パフォーマンスモデル「ジョン クーパー ワークス」をワールドプレミアした。「MINI ジョン クーパー ワークス エレクトリック」と「MINI ジョン クーパー ワークス エースマン」は、強化された電動パワートレインに、モータースポーツからインスパイアされた専用の内外装が組み合わされている。

MINI John Cooper Works Electric
MINI John Cooper Works Aceman

最高出力261PSと最大トルク350Nmを発揮

パリ・モーターショーで初公開された「MINI ジョン クーパー ワークス エレクトリック(写真)」と「MINI ジョン クーパー ワークス エースマン」は、最高出力261PSを発揮するフル電動パワートレインを搭載する。
パリ・モーターショーで初公開された「MINI ジョン クーパー ワークス エレクトリック(写真)」と「MINI ジョン クーパー ワークス エースマン」は、最高出力261PSを発揮するフル電動パワートレインを搭載する。

2024年10月14日から20日にかけてヴェルサイユ宮殿で開催中のパリ・モーターショーにおいて、MINIは予告どおり2車種の「ジョン クーパー ワークス(JCW)」をワールドプレミアした。「MINI ジョン クーパー ワークス エレクトリック」と「MINI ジョン クーパー ワークス エースマン」は、最高出力261PS(190kW)、最大トルク350Nmを発揮するフル電動パワートレインを搭載する。

0-100km/h加速は、MINI クーパー 3ドアをベースとするMINI ジョン クーパー ワークス エレクトリックが5.9秒、MINI ジョン クーパー ワークス エースマンは6.4秒。最高速度はどちらのモデルも電子リミッターで200km/hに制限される。

54.2kWhの大容量高電圧バッテリーが搭載されており、WLTPサイクルによる最大航続距離は、MINI ジョン クーパー ワークス エレクトリックが371km、MINI ジョン クーパー ワークス エースマンが355km。MINIブランドのトップを務めるステファン・リッチマンは、フル電動JCWの投入について次のように説明を加えた。

「新たにフル電動パワートレインが搭載されたMINI ジョン クーパー ワークスが追加されたことで、MINIのパフォーマンスとドライビングダイナミクスは、新たな時代へと突入しました。MINIブランドの伝統と個性に、最新のフル電動テクノロジーを組み合わせることで、お客様を魅了するユニークなドライビング体験を作り上げます」

20kWを追加する「ブーストパドル」を導入

「MINI ジョン クーパー ワークス エースマン」の走行シーン。
スポーツステアリングホイールに配置されたブースとパドルを押すこで、「ゴーカートモード」が起動。ドライバーは20kWの追加パワーを得ることができる。

JCWモデルには、MINIが様々なモータースポーツシリーズ培ったノウハウを積極的に投入。今回、専用に強化された足まわりに加えて、加速時に強力なパワーを発揮する「エレクトリックブースト」機能が導入された。スポーツステアリングホイールに配置された「ブーストパドル」を押すことで「ゴーカートモード」が作動。これにより高速道路での追い越しやサーキット走行時などに、20kWのエクストラパワーを得ることができる。

JCW専用設定されたサスペンションは、MINIの特徴であるゴーカートフィーリングを最大レベルで引き出し、俊敏なハンドリングを実現。両モデルとも高性能・高グリップタイヤを標準装備し、チリレッドにホワイトの「JCW」ロゴをあしらった強力なブレーキシステムは、厳しい運転環境下において正確な制動力を発揮する。

グロスブラックのオクタゴナル・グリル

「MINI ジョン クーパー ワークス エースマン」の走行シーン。
エクステリアの中心となるのが、マッシブなイメージを持つハイグロスブラックのオクタゴナル・グリル。ルーフは2種類のカラーパターンが用意された。

MINI初のフル電動パフォーマンスモデルにも「ジョン クーパー ワークス」の名前に相応しい専用エクステリアが与えられ、フロントセクションにはハイグロスブラックのオクタゴナル(八角形)グリルが配置された。レッド、ホワイト、ブラックの「JCW」ロゴは、モータースポーツにおけるチェッカーフラッグをイメージ。エクステリアミラーに搭載されたウェルカム・プロジェクションは、車両に乗り込む際、ライトアップされたロゴを路面に照射する。

LEDヘッドライトのデイタイムランニングライトには「JCW」シグネチャー専用の水平バーを導入し、強化された走行性能を明確にアピール。ブラックのサイドスカート、Cピラーのエアロブレード、大型化されたリヤスポイラーにより、特に高速走行時におけるエアロダイナミクスが大幅に向上した。リヤセクションには、レッドの縦型リフレクターとディフューザーが組み合わせられ、リヤエプロンにもモータースポーツイメージを加えている。

チリレッドのコントラストルーフ、もしくはレッドからブラックにグラデーションするJCW専用マルチトーンルーフを用意。足元にもエアロダイナミクスを重視した専用デザインが奢られ、MINI ジョン クーパー ワークス エレクトリックは18インチホイール、MINI ジョン クーパー ワークス エースマンは19インチホイールを装着する。

ブラックとレッドで統一されたコクピット

「MINI ジョン クーパー ワークス エースマン」のインテリア。
インテリアは、JCWのイメージカラーでもあるブラックとレッドで統一。ブラックのベースに、レーシーなレッドのチェッカーパターンやコントラストステッチが組み合わせられている。

インテリアにもJCW専用カラースキームを導入。ダッシュボードのテキスタイルサーフェイスには、ブラックのベースにレッドのチェッカーパターンがあしらわれた。アンビエントライティングを点灯させると、専用のライトグラフィックがパノラマルーフを照らし、特別な雰囲気を演出する。

ドライバーズシートとパッセンジャーシートには、ブラックのシンセティック(合成皮革)をメインに、ショルダー部は多色の編みのファブリック、レッドのアクセントステッチが加えられた。

高解像度・有機ELセンターディスプレイには、車両の走行関連データをすべて表示。ドライバーとパッセンジャーは直径240mmの大型円形ディスプレイを介して、エアコン、メディア、電話、ナビゲーションの設定を行うことができる。「MINIナビゲーション・パッケージ」は、3Dビジュアルと拡張ビューによるサポートを提供し、現在の交通状況をインタラクティブに表示。デジタル決済オプションを含む、駐車場情報なども随時配信される。

MINI ジョン クーパー ワークス エレクトリックを動画でチェック!

最新の激辛コンパクトSUV「MINI JCW カントリーマン ALL4」の乗り味は蒙古タンメン中本北極級?

MINIの最新コンパクトSUV「クロスオーバー」……ではなく「カントリーマン」に試乗した。しかもグレードは最強バージョン「MINI ジョン クーパー ワークス カントリーマン ALL4」である。衝撃の乗り味とは?

キーワードで検索する

著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…