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Ferrari Finali Mondiali
激しいバトルが展開された世界王座決定戦
エミリア・ロマーニャ地方を襲った厳しい大雨にもかかわらず、3万3000人ものティフォシがイモラ・サーキットに集結し、「2024 フィナーリ・モンディアーリ・フェラーリ」が開催された。ワンメイクシリーズ世界一決定戦「フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ」は、テクニカルなサーキットでスリリングな接戦が繰り広げられ、5つのカテゴリーで2024年の世界チャンピオンが決定した。
今回、特にトロフェオ・ピレリとトロフェオ・ピレリAmでは、レース中に激しい降雨に見舞われたことから、タイヤ交換戦略が勝負の行方を左右する予測不可能なレース展開となった。激しいバトルの末、トロフェオ・ピレリはフェラーリ・ブダペスト・ロッソコルサのベンツェ・ヴァリント、トロフェオ・ピレリAmはメリディアン・モデナのジェームズ・オーウェン、コッパ・シェルはケッセル・レーシングのヘンリー・ハシッド、コッパ・シェルAmはフォーミュラ・レーシングのエリック・チャン、トロフェオ・ピレリ488はCDP – D&Cレーシングのクイン・ウィートリスバッハが、それぞれ世界タイトルを手にした。
イモラの街を499Pがパレードラン
フィナーリ・モンディアーリ・フェラーリの伝統的なハイライトであるフェラーリ・ショーでは、今回はコース上とコース外で開催された。今回、WECに出場している3台の「499P」のうち、勝利を挙げた2台が登場した。50号車をニクラス・ニールセン、83号車をイェ・イーフェイがステアリングを握り、チームメイトと共にイモラの中心街をパレードした。
イモラの街で多くのファンからの歓声を受けた2台は、そのままイモラ・サーキットへ向かい、19日土曜日夜のガラディナーでサプライズ公開された最新スペチアーレ「F80」、欧州/北米シリーズなど各国から集結した「296 チャレンジ」、今年のデイトナ24時間レースを制した「296 GT3」と共に、観客からの大歓声を受けながらパレードランを行った。
スクーデリア・フェラーリのF1マシンも登場
パレードランにはスクーデリア・フェラーリのF1マシンも登場。ジャンカルロ・フィジケラとアンドレア・ベルトリーニが、2018年に活躍した「SF71H」、オリビエ・ベレッタは2021年の「SF21」をドライブし、鋭いエキゾーストノートをサーキットに響かせながら観客の期待に応えた。もちろん例によってクラブ・コンペティツィオーネGT、XX プログラム、スポーツプロトタイプ クリエンティ、F1 クリエンティも多数登場。2024年シーズンのル・マン24時間レースの優勝トロフィーが披露され、その勝利を参加者と共に祝った。
ショーの締めくくりには、イタリア第9航空団のパフォーマンス・ヘリコプターによるイタリア国旗の展示飛行や、イモラ国際アカデミー財団の若手バイオリニスト、ジョヴァンニ・サラチーノと、合唱団「イル・グリッロ・ドーロ」によるイタリア国歌のパフォーマンスも披露され、イモラ・サーキットに詰めかけた多くのフェラーリファンの感情を揺さぶった。
PHOTO/GENROQ、Ferrari S.p.A