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Mercedes-Benz Project G-Class Past II Future
Gクラスを素材にしたNIGOのアート作品
2024年10月19日、上海で開催されたファッションイベント「シティ・オブ・ジーニアス(The City of Genius)」において、メルセデス・ベンツとモンクレールが、スペシャルコラボレーションを行った。
今回、「Past Forward. Where the Future is Driven by the Past(過去を未来へ。未来は過去から生まれる)」という新たなブランドキャンペーンに加えて、ファッションデザイナーのNIGOが制作したアート作品『プロジェクト Gクラス パストII フューチャー(Project G-Class Past II Future)』を公開。レストアされた1990年代のGクラスをベースに、NIGOが内外装のデザイン要素を再解釈、現代のカルチャーシーンを採り込んでいる。
また、プロジェクト Gクラス パストII フューチャーをフィーチャーした、新型Gクラスベースのスペシャルエディション「Gクラス パストII フューチャー」が、限定20台でリリースされる。ショーではメルセデス・ベンツとモンクレール、そしてNIGOが共同でデザインした、ジェンダーレスなカプセルコレクションも先行発表。Gクラス限定仕様とカプセルコレクションは2025年4月に発売を予定している。
メルセデス・ベンツAGのコミュニケーション&マーケティング担当副社長、ベッティーナ・フェッツァーは、今回のコラボレーションについて次のようにコメントした。
「NIGO氏の素晴らしいクリエイティビティと、モンクレールとのコラボレーションにより、エキサイティングな都会的な世界観が完成しました。メルセデス・ベンツ G クラスをベースにした『パストII フューチャー』は、私たちのアイコンに特別な“ひねり”を加えています。この限定仕様では、90年代のスタイルと、Gクラスを時代を超えた個性を、新鮮な形で表現しました」
メルセデスとモンクレールのコラボ第2弾
NIGOが手がけた『プロジェクト Gクラス パストII フューチャー』は、メルセデス・ベンツとモンクレールとのコラボレーションアート第2弾として制作。2023年2月、ロンドンで開催されたモンクレール主催のショー「アート・オブ・ジーニアス(The Art of Genius)」で発表された『プロジェクト モンド G(PROJECT MONDO G)』と同様、今回の作品は、モンクレールのパッファージャケットの美しいキルティングと、Gクラスのエッジが効いたデザインを融合させた。
プロジェクト Gクラス パストII フューチャーは、オリーブグリーンとグレーのミニマルなマットツートーンに、ブラックとゴールドのアクセントが組み合わせられた。 クラシカルなGクラス カブリオレのすっきりとしたラインはそのままに、リヤゲートのスペアホイール、1990年代デザインのブラックスチールホイール、折りたたみ式フロントガラス、ゴールドカラーのジェリカンなど、NIGOによる再解釈が加えられた。
インテリアには、Gクラスマニアを自認し、没入型オーディオインスタレーションで知られるデヴォン・ターンブル(Devon Turnbull)が、専用のサウンドシステムをデザイン。特注のラジカセがコンバーチブルのルーフリンクに取り付けられており、ルーフやスピーカーと同じく取り外しが可能となっている。
チェック柄のシートは、初期のゲレンデヴァーゲンの典型的なデザインをフィーチャー。 オレンジとゴールドのアクセントは、メルセデス・ベンツ、モンクレール、NIGOによるコラボレーション・カプセルコレクションとの関連性をアピールする。NIGOは、『プロジェクト Gクラス パストII フューチャー』の制作について次のように振り返った。
「90年代は文化や創造性の観点から、私に大きな影響力を与えた10年間でした。この時代、エレクトロミュージックやヒップホップが、都市の個性を表現する新たな手段として登場したのです。私は、その遺産を新しい時代に合わせて解釈し、当時の雰囲気とエネルギーを『プロジェクト Gクラス パストII フューチャー』のデザインに組み込みたいと考えました」