“4輪独立モーターでその場で回転”できる初フル電動Gクラス「メルセデス・ベンツ G580 with EQ テクノロジー」が日本デビュー【動画】

Gクラス初のフル電動モデル「メルセデス・ベンツ G580 with EQ テクノロジー」を日本に導入し、2024年11月からデリバリーを開始する。

メルセデス・ベンツ日本は、Gクラス初のフル電動モデル「メルセデス・ベンツ G 580 with EQ テクノロジー Edition1」を発表。メルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて、オーダー受け付けをスタートした。デリバリー開始は2024年11月を予定している。

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Mercedes-Benz G 580 with EQ Technology Edition 1

ICEモデルを上まわるオフロード性能を実現

フル電動モデル「メルセデス・ベンツ G580 with EQ テクノロジー」のエクステリア。 — 4輪独立式モーターを搭載したことで、その場で旋回可能な「G-TURN」や、最小回転半径を大幅に縮小させる「G-STEERING」などを実現。ICE（内燃機関）搭載モデルを上まわる走破性能を実現した。

デビュー以来、基本的なスタイリングや堅牢なボディはそのままに常に最適なパワートレインや装備を加えながら進化を続けてきた「メルセデス・ベンツ Gクラス」。2018年にGクラス史上最大の改良を実施し、メルセデス・ベンツが誇る最新技術を積極的に導入することで、オンロードとオフロードにおける最高のパフォーマンスを実現したと謳う。

その新型Gクラスのラインナップに初のフル電動モデルが設定された。Gクラスのデザインやオフロード性能はそのままに、EVならではの革新的なドライブコンセプトを組み合わせることで、内燃機関モデルでは味わえない全く新しいオフロード体験を提供すると言う。

日本市場に導入される「G 580 with EQ テクノロジー Edition 1」は、新開発4輪独立式モーターを搭載。最高出力108kWの各モーターは、専用に強化されたラダーフレームの前後アクスルに2基ずつが組み込まれ、システム最高出力587PS（432kW）、最大トルク1164Nmを発揮する。

4輪独立式モーターにより、その場で旋回可能な「G-TURN」、最小回転半径を大幅に縮小させる「G-STEERING」などの最先端のオフロード機能を搭載。また、最大渡河水深は「G 450 d」の700mmを上まわる850mmを実現した。EVでありながら内燃機関モデルと同等、もしくはそれ以上のオフロード走破性を備えたと主張している。

「G 580 with EQ テクノロジー Edition 1」は、MBUXやキーレスゴーなどの快適装備、アクティブステアリングアシスト、自動再発進機能などの最新安全運転支援システムを標準装備。専用の特別装備を数多く採用した導入記念特別仕様車となっている。

フル電動モデルをアピールする専用エクステリア

「G 580 with EQ テクノロジー Edition 1」は、スクエアなボディ、特徴的なドアハンドル、フロントフェンダー・ウインカーレンズなど、Gクラス伝統のスタイリングはそのままに、後端を持ち上げた力強いボンネットフード、リヤホイールアーチに加えられたエアカーテンなど、EV専用ディテールをあしらった先進的なエクステリアを採用。

テールゲートにはスペアタイヤに代わり、スタイリッシュな専用デザインボックスが装着された。デザインボックス内には、充電ケーブルや工具などを収納することができる。LEDライトバンドとブラックパネルを含む「ブラックパネル・ラジエターグリル」をオプションで設定。伝統的な丸型ヘッドライトと融合したブラックパネルデザインが、Gクラス初のフル電動モデルであることをアピールしている。

「AMGライン・パッケージ」が標準装備となる他、「ナイト・パッケージ」、専用ブラックペイントを施した20インチAMGアルミホイール、ブルーアクセントを加えたサイドストリップライン、ブルーブレーキキャリパーなど「Edition 1」専用装備も数多く導入された。

ボディカラーは「MANUFAKTUR オパリスホワイトマグノ」、「MANUFAKTUR サウスシーブルーマグノ」「MANUFAKTUR オパリスホワイト」「MANUFAKTUR クラシックグレー」「オブシディアンブラック」の5色をラインナップする。

伝統のインテリアにEV専用のアクセントを追加

フル電動モデル「メルセデス・ベンツ G580 with EQ テクノロジー」のインテリア。 — 丸型エアアウトレットなど、Gクラスらしいインテリアを残しながらも、各部にブルーのアクセントが織り込まれるなど、EV専用装備が数多く導入された。

上質な素材とクラフトマンシップが融合したラグジュアリーなインテリアは、丸型エアアウトレットや助手席側のグリップハンドルなど、Gクラス伝統のデザインを踏襲。特徴的なデフロック機能のスイッチ周辺は「G 580 with EQ テクノロジー」専用に再設計され、「G-TURN」や「G-STEERING」の起動スイッチが機能的にレイアウトされた。

インフォテイメントシステム「MBUX」、最新世代マルチファンクション・ステアリングホイール、キーレスゴー、Burmester製3Dサラウンドサウンドシステムなど、最新装備が数多く搭載されており、大幅な利便性アップを実現。「AMGライン・パッケージ」、ナッパレザーシート、ナッパレザーダッシュボード、MICROCUTルーフライナーなどが標準装備される。

「Edition 1」専用装備としてステアリングやシート、ダッシュボードなどの各部にブルーステッチが施される他、インテリアトリムにはブルーアクセントが織り込まれた「AMGカーボンファイバーインテリアトリム」が奢られる。シルバーパール／ブラックのナッパレザーシート（ブルーステッチ付）も標準搭載。また、前席シートヒーターに加えて、リラクゼーション機能／シートベンチレーターや、エナジャイジング・パッケージプラスも装備する。

リヤシートもブルーステッチ入りのナッパレザー仕様となり、後席シートヒーターやバックレストの角度調節機能「カーゴポジション」も導入される。このカーゴポジションは、バックレストを後ろに倒すことで居住性を確保し、リヤシートを格納することなくラゲッジ容量を拡大できる。ラゲッジルーム容量は通常時が620L、6：4分割可倒式リヤシートを折りたたむことで、最大1990Lまで拡大する。

メルセデス AMG G 63を越えるパフォーマンス

「G 580 with EQ テクノロジー」は、メルセデス・ベンツのフル電動モデルとしては初の4輪独立式モーターを搭載。2速トランスミッションと制御システムとともに「eATS」を構成する。バッテリーのみで駆動するEVでありながら、メルセデス AMG G 63を越えるパフォーマンスを実現したと謳う。

4輪それぞれのホイール近くに永久磁石同期モーターを配置し、オンロード／オフロード問わず優れたドライビングパフォーマンスを発揮。4基のモーターはラダーフレームの前後アクスルに2基ずつ組み込まれ、短いシャフトによって車輪を駆動する。最高出力108kWの各モーターは、最高システム出力587PS、最大トルク1164Nmという強大なスペックを実現。ESPと集中制御ユニットにより、モータートルクは各輪へと正確に伝達され、急峻な勾配や滑りやすい地面でも圧倒的なパワーとコントロール性を実現したという。

116kWhの大容量リチウムイオンバッテリーは、合計216個のセルを12基モジュールに収めたモジュラーデザインを採用。最大4mm厚のスチール製ラダーフレームに組み込まれたバッテリーは、車両の低重心化に貢献しながら、同時に車体剛性を大幅に高めている。泥や水の侵入を防ぐため、バッテリーはねじり剛性に優れたケースに収められており、激しいオフロード走行でも抜群のパフォーマンスを発揮する。

大容量リチウムイオンバッテリーと高効率同期モーター、高効率回生ブレーキシステムにより、最大航続距離は530kmを確保。交流普通充電（AC200V）、直流急速充電（CHAdeMO）に対応した充電システムを搭載し、交流普通充電は出力6kWまで、直流急速充電は出力150kWまでに対応する。