【WEC】バーレーン公式練習走行でフェラーリ 499Pが3番手タイム

「狙うは“逆転”マニュファクチャラーズチャンピオン」フェラーリがWEC最終戦バーレーンに499Pを3台エントリー

WEC最終戦バーレーン8時間レースの公式プラクティスを走行した、フェラーリ 499P 51号車。
WEC最終戦バーレーン8時間レースの公式プラクティスが10月31日に行われ、フェラーリ 499P 51号車が2回の公式プラティスにおいて3番手タイムをマークした。
10月31日から11月2日にかけて、バーレーン・インターナショナル・サーキットにおいて、2024年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)の最終戦「バーレーン8時間レース」が開催される。いよいよシーズンのフィナーレを迎えるWEC第8戦に、フェラーリは3台の499Pをエントリーし、シーズン3勝目と逆転のマニュファクチャラーズ選手権タイトルを狙う。

Ferrari 499P

51号車のジョヴィナッツィが好タイムを記録

WEC最終戦バーレーン8時間レースの公式プラクティスを走行した、フェラーリ 499P 51号車。
90分間の公式プラクティス1回目は、プジョー 9X8 94号車が1分50秒837のトップタイム。フェラーリは51号車のジョヴィナッツィが3番手タイムとなる1分51秒041をマークした。

バーレーン8時間レースには、ワークスチームのフェラーリAFコルセが50号車(アントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセン)と51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョヴィナッツィ)、サテライトチームのAFコルセ83号車(ロバート・クビサ、ロバート・シュワルツマン、イーフェイ・イエ)が参戦している。

10月31日、バーレーン・インターナショナル・サーキットを舞台に公式プラクティスが行われ、初日から僅差の激しいタイム争いが繰り広げられた。2回に分けて行われた3時間のプラクティスセッションにおいて、50号車が77周、51号車が78周、83号車は79周のラップを重ねている。

公式プラクティス1回目は、現地時間午後12時15分にスタート。気温31℃、路面温度39℃のドライコンディションで行われた。499P 50号車はフォコが最初にステアリングを握り、モリーナとニールセンが続く。 51号車はジョヴィナッツィ、カラド、グイディのオーダーで走行し、砂の多いサヒールの路面を確かめるように走行を続けた。

90分間のセッション終了時点で、ジョヴィナッツィが3番手タイムとなる1分51秒041、フォコが13番手の1分51秒966、83号車のクビサが17番手の1分52秒262をマーク。トップのプジョー、2番手のポルシェに続く、3番手タイムを記録したジョビナッツィは次のように最初の走行を振り返った。

「今シーズン、私たち51号車にはツキがなく、ル・マン24時間での素晴らしい表彰台を除いては、目立った結果を残せていません。ですから、できるだけ多くのポイントを獲得して、シーズンを良い形で締めくくりたいです。マニュファクチャラーズ選手権タイトルは、まだ数字的にフェラーリの手の届く範囲にあります。私たちは全力を尽くして、タイトルに貢献したいと考えています」

シーズン2勝目を狙う「フェラーリ 499P」50号車

WEC最終戦バーレーン8時間レースの公式プラクティスを走行した、フェラーリ 499P 50号車。
フェラーリ 499P 50号車は2回目の公式プラクティスにおいて5番手タイムをマーク。フォコは「予想外のレースが繰り広げられるはず」と、指摘する。

公式プラクティス2回目は、日没後の現地時間午後5時半にスタート。1回目の走行よりも気温は下がっており、11月2日土曜日の決勝レースは昼間から日没にかけて行われるため、レース後半の気温と近いコンディションでの走行となった。各チームは決勝を想定したセッティングをこの機会に試している。

51号車はジョヴィナッツィがフェラーリ勢最速タイムとなる1分48秒472をマークし、トップのBMW M ハイブリッド V8の15号車と0秒215差の3番手に入った。50号車はフォコが1分48秒701と5番手、83号車はイエが1分49秒709と14番手で走行している。第4戦ル・マン24時間以来となるシーズン2勝目を狙う50号車のフォコは、最終戦に向けて次のように意気込みを語った。

「いつもどおり、全力を尽くしてコースへと向かいました。バーレーン8時間レースは、厳しいレースになることは間違いありません。ライバルチームはシーズンを通して、高い競争力を示してきましたし、最終戦に向けて強い決意で臨んでくるでしょう。私たちはあらゆる可能性を想定しつつ、長丁場のレースに臨みます。過去のシーズンで見てきたように、バーレーンでは予想外のレース展開となるはずです」

タイトルを狙うフェラーリ 499Pだったが、高速サーキットの富士スピードウェイでは厳しい戦いを強いられることになった。

ドライバーズタイトルに可能性を残した「フェラーリ 499P」50号車が最終戦バーレーン8時間での逆転誓う【動画】

2024年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)第7戦「富士6時間レース」決勝が、9月15日に静岡県の富士スピードウェイで開催。シーズン3勝目、そしてWEC初タイトルを狙うフェラーリ 499P勢は、フェラーリ・AFコルセ 50号車の9位が最上位となった。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…