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Ferrari 499P
51号車のジョヴィナッツィが好タイムを記録
バーレーン8時間レースには、ワークスチームのフェラーリAFコルセが50号車(アントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセン)と51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョヴィナッツィ)、サテライトチームのAFコルセ83号車(ロバート・クビサ、ロバート・シュワルツマン、イーフェイ・イエ)が参戦している。
10月31日、バーレーン・インターナショナル・サーキットを舞台に公式プラクティスが行われ、初日から僅差の激しいタイム争いが繰り広げられた。2回に分けて行われた3時間のプラクティスセッションにおいて、50号車が77周、51号車が78周、83号車は79周のラップを重ねている。
公式プラクティス1回目は、現地時間午後12時15分にスタート。気温31℃、路面温度39℃のドライコンディションで行われた。499P 50号車はフォコが最初にステアリングを握り、モリーナとニールセンが続く。 51号車はジョヴィナッツィ、カラド、グイディのオーダーで走行し、砂の多いサヒールの路面を確かめるように走行を続けた。
90分間のセッション終了時点で、ジョヴィナッツィが3番手タイムとなる1分51秒041、フォコが13番手の1分51秒966、83号車のクビサが17番手の1分52秒262をマーク。トップのプジョー、2番手のポルシェに続く、3番手タイムを記録したジョビナッツィは次のように最初の走行を振り返った。
「今シーズン、私たち51号車にはツキがなく、ル・マン24時間での素晴らしい表彰台を除いては、目立った結果を残せていません。ですから、できるだけ多くのポイントを獲得して、シーズンを良い形で締めくくりたいです。マニュファクチャラーズ選手権タイトルは、まだ数字的にフェラーリの手の届く範囲にあります。私たちは全力を尽くして、タイトルに貢献したいと考えています」
シーズン2勝目を狙う「フェラーリ 499P」50号車
公式プラクティス2回目は、日没後の現地時間午後5時半にスタート。1回目の走行よりも気温は下がっており、11月2日土曜日の決勝レースは昼間から日没にかけて行われるため、レース後半の気温と近いコンディションでの走行となった。各チームは決勝を想定したセッティングをこの機会に試している。
51号車はジョヴィナッツィがフェラーリ勢最速タイムとなる1分48秒472をマークし、トップのBMW M ハイブリッド V8の15号車と0秒215差の3番手に入った。50号車はフォコが1分48秒701と5番手、83号車はイエが1分49秒709と14番手で走行している。第4戦ル・マン24時間以来となるシーズン2勝目を狙う50号車のフォコは、最終戦に向けて次のように意気込みを語った。
「いつもどおり、全力を尽くしてコースへと向かいました。バーレーン8時間レースは、厳しいレースになることは間違いありません。ライバルチームはシーズンを通して、高い競争力を示してきましたし、最終戦に向けて強い決意で臨んでくるでしょう。私たちはあらゆる可能性を想定しつつ、長丁場のレースに臨みます。過去のシーズンで見てきたように、バーレーンでは予想外のレース展開となるはずです」