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AC Ace Classic electric
SEMAショーでの公開直後から販売を開始
ACカーズは、ラスベガスで開催中のSEMAショーにおいて、技術パートナーのトレメック・エレクトリックGT社と共同開発した「AC エース クラシック エレクトリック」を初公開した。クラシカルなスタイリングと最先端フル電動パワートレインを組み合わせたロードスターは、様々なスポーツカーを送り出してきたAC カーズの最新作となる。
AC エース クラシック エレクトリックは、ハンドメイド・カーボンファイバー製ボディと、美しいインテリアを備えており、スポーツカーの黄金時代を完璧に体現したという。最高出力304PS、最大トルク500Nmを発揮するトレメック製電動パワートレインと72kWhのバッテリーを搭載し、最大航続距離は200マイル(320km)を謳う。
SEMAショーでの初公開に続き、現在初期生産枠となる49台のオーダー受け付けがスタート。価格は27万5000ドルからとなっており、デリバリーは2025年に開始されるという。ACカーズのアラン・ルビンスキー会長は、SEMAショーでのワールドプレミアにおいて次のようにコメントした。
「SEMAショーにトレメック社と共に参加できたことを光栄に思います。新たに開発されたAC エース クラシック エレクトリックへの反響は驚異的でした。今年123周年を迎えるACカーズにとっても、最新のフル電動パワートレインを搭載し、素晴らしいエクステリアを持ったこのクルマを公開できたことは、大きなマイルストーンとなるでしょう」
今回パートナーとなったトレメック・エレクトリックGT社は、米国カリフォルニアを拠点に電動パワートレインを含む自動車関連パーツを開発・製造する企業だ。マネージングディレクターのアントニオ・ヘレーラは、ACカーズとの新たなパートナーシップを受けて次のように語っている。
「トレメックとACカーズは、共に伝統と誠実さの重要性を理解している企業です。同時に私たちは慣習に挑戦し、新たな境地を開拓することにも尽力しています。新型AC エース クラシック エレクトリックの開発では、革新のために新たな考え方やコンセプトを採り入れてきました。これから共に歩む道のりに、胸を躍らせています」
トレメック製モジュラーEVプラットフォーム
AC エース クラシック エレクトリックに組み込まれた、トレメック・エレクトリックGT製「eGT413」モジュラーEVプラットフォームは、最高出力304PS、最大トルク500Nmを発揮。AC エース クラシックのシャシーに搭載できるよう専用設計されており、公道走行に必要な法規をすべてクリアしているという。
ICE搭載モデルよりも搭載コンポーネントが増加しているにも関わらず、トレメック社の専門知識により、車両のドライビングダイナミクスとハンドリングは一切の影響を受けないと謳う。72kWh容量のバッテリーを搭載しつつも、車両重量は1134kgに抑えた。50:50の重量配分を維持し、あらゆる走行環境においてバランスの取れたハンドリングを実現している。
ICEを搭載するAC エースと同様、1953〜1963年の10年間にわたって生産されたオリジナルのAC エースの進化を反映。2種類の異なるデザインから仕様を選ぶことができる。「AC エース クラシック エレクトリック」は、特徴的なオープングリルデザインで、一方の「AC ブリストル クラシック エレクトリック」は、1953年に発売された当時のデザインを再現した「スマイルフェイス」を採用した。
標準仕様のエクステリアカラーは、パートナーシップを象徴する英国と米国の国旗を反映し、レッド、ホワイト、ブルーをラインナップ。クラシックスタイルのレザー製スポーツシートを備えた、ハンドメイドのブラックインテリアが組み合わせられる。また、ACカーズのすべてのモデルと同様、カスタマーの希望に沿ったオーダーメイドサービスを利用することも可能だ。